技術の伝来(5)

若津港導流堤(デ・レーケ導流堤)

「ヨハニス・デ・レーケ」は、オランダ出身の技術者であり、1873(明治6)年に内務省に招かれ、港湾や河川の工事に尽力し、日本の近代化に大きく貢献した。福岡県の「若津港導流堤」は、土砂が堆積し船舶輸送を妨げることが多かった筑後川左岸に、川の流れを速め、堆積する土砂を遠浅の河口に押し流し、航路を維持するために「デ・レーケ」の設計により作られた。「若津港導流堤」は、有明海の入り江から長さ約6.5kmに渡って、筑後川に石組みの堤を築造しており、引き潮の時だけ姿を現わし、完成から100年以上経った現在も、その役割を果たしている。

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主な施設

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若津港導流堤

若津港導流堤は、1883(明治16)年に筑後川の調査が行われ、1890(明治23)年に完成。
若津港導流堤の見学は、河口から約5km上流の「新田大橋」上から美しく見ることが可能。

所在地:福岡県大川市・柳川市・佐賀県佐賀市
(福岡県大川市大字向島周辺)
TEL:0944-85-5584(大川市役所インテリア課)
ホームページ:大川観光協会
http://www.okawa-kk.com/spots/detail/22
駐車場:有り(筑後川総合運動公園の駐車場を利用(無料)