信仰の伝来(9)

天正遣欧少年使節として活躍した日本人

「伊東マンショ」は、1569年(戦国時代)に宮崎県西都市で生まれ、有馬(長崎県)の初等教育機関(セミナリオ)に入校し、13歳で「天正遣欧少年使節」の正使として他の3少年とともにローマに派遣された。使節団は、1585年(戦国時代)にヴァティカン宮殿においてローマ教皇に、ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿において大統領に謁見した。この時に元老院が描かせた伊東マンショの肖像画が、400年以上の時を越えて2014(平成26)年にミラノのトリヴルツィオ財団で発見されている。その後は、ムラノ島でガラス製造を見学するなど各地を視察し、1590(安土桃山時代)年にヨーロッパの文化や印刷機、楽器などを持って帰国した。その後も司祭として活動し、人々の幸せのために生涯をささげた。

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主な施設

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都於郡城址

都於郡の地に位置する伊東氏累代の居城跡に、伊東マンショの銅像が建立されている。

所在地:宮崎県西都市大字荒武鹿野田
(都於郡城本丸跡)
TEL:0983-44-5222
(西都市役所/市民課/都於郡支所)
ホームページ:一般社団法人 西都市観光協会
https://www.saito-kanko.jp/sightseeing/tonokori
料金:無料
交通:西都営業所からバスで20分、徒歩で10分
東九州自動車道 西都ICから15分
駐車場:有り(無料)


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遊歩公園

伊東マンショは、大友宗麟(大分)の命を受け、ローマ行きの少年使節として派遣されている。ゆかりある大分市の遊歩公園には、伊藤マンショ像が建立されている。

所在地:大分県大分市大手町
TEL:097-537-7043(大分市観光課)
ホームページ:一般社団法人 大分市観光協会
https://www.oishiimati-oita.jp/spots/detail/172
定休日:いつでも見学可
料金:無料
交通:JR大分駅から徒歩で15分
バス停「県庁正門前」より徒歩2分
東九州自動車道 大分ICから約17分
駐車場:無し