学術の伝来(4)

西洋医学の始祖シーボルト

「フィリップ・フランツ・バルタザール・フォン・シーボルト」は、江戸時代後期の1823年(江戸時代)に出島のオランダ商館医として来日した。名医との評判が高く、外国人には通常は禁止されていた出島からの外出を特別に許可され、日本人を診察することもあった。来日翌年には、長崎郊外に民家を買い上げ、診療所を兼ねた私塾「鳴滝塾」を開き、日本全国から集まった学生たちに西洋医学や自然科学など、科学の幅広い分野を教授した。日本の自然や文化にも関心を持ち、科学的な視点で調査研究し、本や博物館等でヨーロッパに広く紹介した。

06_4_1

主な施設

06_4_2

06_4_3

06_4_4

シーボルト記念館

シーボルトを顕彰するために長崎市が設置し、平成元年10月1日に開館した。
国指定史跡シーボルト宅跡(鳴滝塾跡)に隣接し、建物の外観はオランダ・ライデン市のシーボルト旧宅を、玄関はシーボルトの祖父カール・カスパル宅をイメージしている。

所在地:長崎県長崎市鳴滝2-7-40
TEL:095-823-0707(シーボルト記念館)
ホームページ:長崎市
http://www.city.nagasaki.lg.jp/kanko/820000/828000/p027288.html
定休日:休館日月曜日(祝日は開館)、12月29日~1月3日
料金:一般100円、小中学生50円
交通:路面電車「新中川町」より徒歩7分、バス停「中川町」より徒歩7分
長崎バイパス西山町出口から約10分
駐車場:有り(無料、13台)