1. 設立趣旨
城原川は、脊振山を源とし、神埼、千代田の各地域を流下し、佐賀江川とともに、筑後川に合流する河川である。城原川及びその流域においては、昭和28年の大水害等数多くの水害に見舞われており、藩政 時代には「野越し」と呼ばれる築堤構造を築くなど、氾濫に悩まされながらも生活を守る努力を行ってきた地域である。 また、昔から農業用水等としての河川の水の利用も盛んであり、数多くの取水樋管が現存しているなど、地域の水利用にとって欠かせない河川である。そのため、城原川は、治水面や利水面から地域や地域の生 活にとって、非常に重要な構成要素となっている。
一方で現状では、かつては見られた川で遊ぶ子どもたちの姿もなく、必ずしも人々が近づきやすい河川になっているとは言えない。 平成18年7月策定の筑後川水系河川整備計画において、城原川の整備に関しては、築堤や河道掘削といった「河川整備」と「城原川ダムの整備」を併せて実施することにより洪水による災害の発生を防止、 又は軽減することとされている。
今回の「城原川未来づくり懇談会」は、今後の城原川の河川整備にあたって、城原川流域の地域住民と河川整備に関連する分野の専門家により、城原川や地域の特性を把握し、城原川の河川整備に関 して議論を行うことにより、将来の城原川の川づくりに関するプランを策定するために設立するものである。
策定にあたっては、城原川が地域に親しまれる河川となることを目指すものとし、城原川の歴史・文化、豊かな自然環境に配慮し、河川の利活用やまちづくりへの貢献等についても河川整備とあわせそのあるべ き方向性を示すものとする。
2. 検討項目
- 城原川(筑後川河川事務所が管理する区間)について、河川整備のイメージを示した「川づくり プラン」の作成
- 地域住民に親しみ深い川にし、日常的に川にふれあうことができるための仕組みづくり
- 城原川を地域の核としたまちづくりや地域住民の連携体制の確立、地域の防災力の向上
開催スケジュール
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第1回 平成18年9月13日
- 懇談会の設立趣旨及び検討項目について
- 議事の公開等について
- 筑後川水系河川整備計画について
- 城原川の河道整備の必要性について
- 城原川の現状についての整理
第2回 平成18年10月27日
- 第1回懇談会の内容確認
- 城原川の現状について
- 7月4日出水のまとめ
- 野越の状況について
- 城原川の川づくりに関する基本事項の検討
第3回 平成18年11月20日
- 第2回懇談会の内容確認
- 城原川の川づくりプランの検討
第4回 平成19年1月11日
- 第3回懇談会での主な意見
- 地元説明会の開催結果
- 城原川かわづくりプランについて
第5回 平成19年2月19日
- 第4回懇談会での主な意見
- 城原川未来づくり懇談会の進め方について
第6回 平成19年7月13日
- 平成19年度事業紹介
- 平成19年7月出水の概要について
- 城原川未来づくり懇談会のこれまでの取り組み
- 第5回懇談会での主な意見
- パブリックコメントでの意見
- 城原川アクションプランについて
第7回 平成19年12月17日
- 第6回懇談会及びその後の主な意見
- 城原川アクションプランについて
第8回 平成20年12月10日
- 城原川かわづくりプランの概要説明
- 城原川アクションプラン作成のルール・話し合いの方法等について
第9回 平成24年3月21日
- これまでの経緯及びアクションプランの内容について
- アクションプランの実行及びフォローアップ体制について