筑後川・矢部川の重要水防箇所
重要水防箇所とは
「重要水防箇所」とは、洪水時に危険が予想され、重点的に巡視点検が必要な箇所のことです。
洪水時に、水が堤防を越えてあふれ出さないように水防団(消防団)が土のうを積むなどの水防活動を効果的に行えるように、河川の流下能力不足の場所や堤防の断面不足、漏水の履歴がある場所などの箇所を「重要水防箇所」として、毎年3月に取りまとめを行い、地元市町村・水防団等に対し河川毎の重要水防箇所として周知しております。
重要水防箇所の判定指数
筑後川・矢部川の重要水防箇所(堤防や工作物の危険度)の判定を行う指標は次のとおりです。
堤防
- 計画規模(筑後川の場合は150年に1度起きるような洪水(昭和28年6月出水と同規模)を想定)の雨が降ったとき、上流で降った雨を海まで流すことのできる堤防の高さ、河の幅、断面積が確保されているか。
- 水衝部(水が強くあたる場所)で、堤防の下が洗掘されないか。
- 過去に堤防から水がにじみ出した実績がないか。
工作物(水門、樋門・樋管等)
- 構造物が古くなって、亀裂等不備が認められるものがないか。
重要水防箇所の危険度について
重要水防箇所はその箇所の状況に応じて4つの危険度に区分されます。
Aランク
水防上最も重要な箇所で、洪水が堤防を越える恐れがある箇所。または、川満杯に洪水が流れたときに、堤防が壊れるおそれのある(堤防の大きさが不足している)箇所。
Bランク
水防上重要な箇所で、洪水を安全に流せる堤防の高さに余裕がない箇所。または、堤防の大きさに余裕がない箇所。
要注意
新しく堤防をつくった箇所で、完成後3年未満の箇所。また、過去に堤防が壊れた跡や、昔、川が流れていた場所。
重点区間
水防活動上の必要性に応じて、特に水防時に重点的に巡視すべき箇所。
筑後川・矢部川の重要水防箇所
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