宮崎県の海岸線は南北約400kmに及びますが、県都宮崎市から日向市にかけての約60kmでは、ほぼ直線の砂浜海岸が続きます。
このうち、宮崎港から一ツ瀬川の間に位置する「宮崎海岸」は、宮崎層群と呼ばれる地層上に沖積層が広がった宮崎平野の延長上に位置する約10kmの砂浜海岸で、海岸と平野の間には高さ10~20m規模の砂丘がいくつか連なっています。
「宮崎海岸」の背後には、住宅地、一ツ葉有料道路、一ツ葉リゾート地区、農地等が広がっていますが、昭和50年代後半に海岸侵食問題が顕在化し、これらの資産・施設を守るために、護岸や離岸堤の整備による侵食対策が図られてきました。
平成20年度からは、侵食対策に多額の費用を要すること、また、総合的な侵食対策が必要であることから、国土交通省直轄事業(宮崎海岸直轄海岸保全施設整備事業)に着手しました。
その中で、行政・市民・専門家の連携(宮崎海岸トライアングル)の下、安全・安心を確保しつつ、環境・景観・利用にもできる限り配慮した計画を模索し、平成23年8月には「宮崎海岸保全の基本方針」を、同年12月には具体的な計画である「宮崎海岸の侵食対策」を策定しました。
そして、平成24年1月からは養浜工事に、同年10月からは突堤工事に、平成25年10月からは埋設護岸工事にそれぞれ着手しています。今後は、これらの工事の効果・影響を確認しながら、計画に基づいた段階的に整備を進めていくとともに、必要に応じて修正・改善を加えていきます(宮崎海岸ステップアップサイクル)。
当ホームページでは、直轄事業着手前年度の平成19年度からの各種資料、議事録等を公開しておりますので、御覧いただければ幸いです。なお、初めての方は、【事業概要】タブから、【パンフレット】をまず御覧いただくと、御理解が早いかと思いますので、御参考にしてください。
(写真:平成26年4月 宮崎河川国道事務所海岸課)
「アカウミガメ及びその産卵地」として宮崎市及び宮崎県の天然記念物に指定されています。平成25年は全国産卵数の23%を宮崎県が占め、第2位でした。
機船船曳網(バッチ網)によるチリメン漁をはじめ、小型底曳網、ひき縄、一本釣りなどの漁場になっています。
宮崎海岸を含む周辺の海岸は、国内屈指のサーフスポットとして県内外からも多くのサーファーが訪れています。
150cmにもなるオオニベを砂浜から投げ釣りできるスポットとして知られ、冬場になると多くの釣り客で賑わいます。
絶滅の恐れのある貴重な鳥(県レッドリスト:絶滅危惧IB類)で砂浜に集団で営巣します。
【担当課:海岸課】
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