ダム本体の建設中、工事箇所に川の水が流れると工事ができないため、水を迂回させるトンネル、1号上段トンネルと2号下段トンネルを建設しました。 |
取水施設は、標高176.4~154.5mに貯まる貯水量8,100千m3のうち、流水の正常な機能の維持と増進を図るため6,600千m3を利用、大分市の水道用水として1,500千m3を利用して補給します。 ダム貯水池の任意の深さから取水して、七瀬川に流します。 |
材料山から、主にコア・フィルター細粒材を採取します。コアとして火山灰や閃緑岩、花崗岩を採取、フィルター材として使用する花崗岩を採取します。 原石山から、主にフィルター粗粒材、ロック材を採取します。 |
A:ダムの基礎となる固い地盤の上にダムをつくるため、弱い岩盤や泥などを取りのぞく粗掘削を行います。 岩盤内の割れ目にセメントミルクを注入するブランケットグラウチングを施し(水が抜けないよう)遮水性を高めます。 |
B:貯水池からの漏水を防ぐため、監査廊※の下部の基礎岩盤にカーテン状にセメントを注入するカーテングラウドを施します。 ※監査廊とは、ダムの検査・点検のために使用する管理用の通路です。 |
岩盤の表面を水できれいに洗い、スラリーをブラシで塗りつけていきます。 |
岩盤と接する最初の層は、粘土を専用の機械(エアタンパ)で入念に転圧します。その上部に少しずつ盛り立て、粘土をタンパや振動ローラで転圧します。
コア材の土砂を少しずつブルドーザで敷均し、振動ローラで転圧します。敷均・転圧を何度も繰り返し、ダムの所定の高さまで盛り立てていきます。
ななせダムの建設に伴い国道、市道、林道の付替を行いました。
徒歩や車両で、ダム湖一周の周回することができます。