宿場町MAP | 嬉野宿 |
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嬉野宿(嬉野町)は湯宿として知られていました。東構口から宿場町に入ると高札場、人馬継所がありました。
中央付近には藩営の浴場があり、大名から一般庶民までが利用していました。ただし浴場は身分に応じて細かく区別されていました。入浴料は安く、裕福でない人も温泉を利用することができたようです。当時の浴場の様子をケンペルは『江戸参府旅行日記』の中で、竹の生垣で囲まれ、見張所や別荘やわら屋根の休憩所があったと記しています。
この場所に現在建っているのが嬉野温泉のシンボル、旧公衆浴場です。その近くにあったのが藩営の上使屋。現在その門は移築され、嬉野宿の手前にある明元寺の山門として見ることができます。
シーボルトは「温泉はたいへん簡素である。こけら葺き二階建ての三つの広間からなり、その内2つの大きな部屋には3つの浴室、小さい方には1つの浴室があり、浴槽は内側を石で囲んだ容器で長さ6フィート(1.8m)、幅はその半分で人は随時に湯や水をその中に入れることができる。入浴者は自分で好きな温度にうめる」と記しています。
嬉野宿の本陣は荘厳な雰囲気が漂う瑞光寺。大名や長崎奉行やオランダ商館長などはここに宿泊しました。瑞光寺の本尊の薬師如来は運慶の作と伝えられています。
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