佐賀導水路が必要とされた佐賀平野の特徴

佐賀導水路

佐賀平野の特徴

有明海は日本一の干満差があり、広大な干潟が形成されています。この広大な干潟を先人たちは締め切り堤防を造り干拓し、土地を広げてきました。このようにして形成された佐賀平野は満潮時には海面より低い土地であり、内水被害が生じやすい地形となっています。

干拓による佐賀平野の発達は、山地部(水供給)と平地部(水需要)とのバランスを失い、慢性的な用水不足に悩まされてきました。このため、古くから山麓部のため池や用水堀(クリーク)の発達、下流域の淡水(アオ)取水などの工夫をしながら用水確保の努力がなされてきました。