東名遺跡について
東名(ひがしみょう)遺跡
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巨勢川調整池は、田面高標高4.8m程度から標高-0.5mから-2.5mまでの約5.5mから7.5m堀り込む課程で、標高3m付近の約2m程度堀り進んだ地点で縄文時代早期の集落跡や墓地が発見され、平成5年度から平成8年度にかけて発掘調査を実施しています。
その後、約5m程度堀り進んだ標高0.5m地点で、縄文時代早期の貝塚が平成15年5月に発見され、平成16年9月より本格的に調査を実施しております。貝塚は全部で6箇所発見されており、貝層の面積は、約1,700m2に及ぶと想定されています。
出土遺物
日本の土壌は、酸性土壌であり、酸化し劣化してしまうため木製品等の有機物は残りにくい土壌環境です。このような土壌環境のため、木製品や網籠が良好な形で残っていることが、全国的にも珍しく、国内最古の木製櫛をはじめとする日本最大級の木製品は、貴重な出土品です。
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保存対策について
保存対策の基本的な考え方
遺跡の保存
第1貝塚、 第2貝塚:記録保存
第3貝塚~第6貝塚:現状保存
現状保存の環境目標
- 大気による酸素の影響を出来るだけ遮断する。
- 遺跡を劣化させる怒れのある溶存酸素等を含む雨水や地下水等の出入りを抑制する。
- 土壌の乾湿繰り返しを出来るだけ避ける。
現状保存の対策方法
対策工法については、ボーリング調査結果と各試験結果等に基づく遺跡保存の基本的考え方により、遺跡上面をセメント改良土にて盛土する。
また、乾湿繰り返しによるひび割れ防止対策として、改良土を保護する覆土を実施する。
出土遺物
遺跡保存の基本的な考え方