おそろしい水害から私たちの生命や財産を守ることは、河川管理の重要な役割のひとつです。洪水時、国は治水施設の管理とともに、防水情報の提供、水防活動の支援など、住民や県・市町村、マスコミなどと連携した防災活動を行います。最新の災害対策機械・機器は災害時のリアルタイムな情報収集や伝達、そして一刻をあらそう水防活動などに力を発揮し、被害の未然防止や軽減、災害復旧にまで幅広く活躍します。こうした災対機器がいつでも出動でき、十分にその機能を果たすために先進機器の導入や、整備・改良など常に最善の準備に努めています。
(災対機器は九州地方整備局に配備しているものです)
災害発生時、ただちに現場へ急行し「現地対策本部」として、情報収集や災害対策の指揮連絡、工法の検討などを行います。多重無線装置や画像伝達装置などの最新の通信機器を備え、また厨房・トイレ・仮眠室などを完備して長期戦にも対応し、災害対策の情報コントロールタワーとしての威力を発揮します。 パワフルな4WDの機動力で被災現場に乗り込み、最前線での調査・情報収集活動を行います。搭載したビデオ撮影装置や画像伝送装置で瞬時に被災現場の画像を送信、情報中枢の対策本部車を支援します。
ヘリコプターからの画像中継や情報収集車からの被災現場の情報などを、九州地方整備局や各工事事務所などに伝達します。災害時の悪条件下でも信頼性の高い衛生通信システムを使い、スピーディかつ的確に情報交換し対策本部車をサポートします。 防災活動に欠かせない「土のう」を、土の種類を選ばず1袋わずか20秒で自動的に作り、人手の省力化とスピードアップを実現します。また雨などによる軟弱な地盤でもスムーズに移動ができ、水防活動の頼もしい戦力となります。
災害現場の上空から、広域かつ迅速に災害状況調査を行います。上空からのリアルタイム画像の伝送や状況変化の監視で、対策本部と連携して被害の拡大を防ぎます。 気球を使い、地上150mの上空よりテレビカメラで災害現場の状況を撮影します。画像は光ケーブルで地上に伝送し、Ku-SAT(衛星通信機器)を使って九州地方整備局や各事務所に瞬時に送信します。テレビカメラはリモートコントロールで操作でき、強風時を除き長時間の連続監視が安全・簡単に行えます。
洪水対策時の内水排除を行い被害を軽減する働きをします。18分で25mプールをカラにする強力なポンプを搭載しています。 排水ポンプ車の内水排除作業など、豪雨時や夜間などの悪条件下での水防活動をバックアップします。最大高12mからの強力な照明は、500m離れた所でも新聞が読めるほどの明るさです。
いかなる天候下・災害現場からも、必要な情報をリアルタイムに送ります。


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