遠賀川は、その源を福岡県嘉麻市馬見山に発し、途中、穂波川や彦山川を合わせ直方平野に入り、さらに犬鳴川や笹尾川等を合わせ響灘に注いでいます。
その流域は田川市、飯塚市、直方市といった主要都市を含む7市14町1村に及び、英彦山、福知山など四季の景に恵まれた豊かな自然環境に恵まれています。
このため古くから、遠賀川は、治水、利水、環境面において、地域に重要な役割を担っており、福岡県北部の筑豊地区の社会、経済、文化の基盤をなすとともに、古来からの稲作文化や日本の近代化を支えた石炭産業など、人々の生活、文化と深い結びつきを持っています。

源流 | 福岡県嘉麻市馬見山 (標高978m) |
流域面積 | 1,026km2 |
幹川流路延長 | 61km ※遠賀川本川の長さ |
直轄管理区間 | 133.8km ※国が直接管理する区間の長さ |
流域市内町村 | 7市14町1村 北九州市(若松区・八幡西区)、 直方市、飯塚市、田川市、 中間市、宮若市、嘉麻市、 芦屋町、水巻町、岡垣町、 遠賀町、小竹町、鞍手町、 桂川町、筑前町、香春町、 添田町、糸田町、川崎町、 大任町、福智町、赤村 |
流域内人口 | 約67万人 |
遠賀川は、流域人口約67万人、都市化が進む地域もみられ、洪水に見舞われれば甚大な被害となります。
流域は古くから洪水被害に見舞われており、最近でも、飯塚・直方地区で平成15年7月にも大きな洪水被害が発生しました。現在、築堤や河道掘削、橋の架替え、排水ポンプ場等の整備、古い施設の補修や改良等を進め洪水対策に備えるとともに、自助・共助・公助の対応がきちんと機能するように、地域の方々や、関係機関と連携し一体となった防災の取組みを進めています。
また、遠賀川では水質、ゴミ問題も大きな課題であり、これについても地域の方々や、関係機関と連携し、流域の子ども達が川とふるさとを大切に思う心を養い、心豊かに育つような川の環境づくりや、地域の方々のご協力頂いている清掃・除草活動等を通して解決につなげていけるように取組んでおります。