いつのころからはっきりと遠賀川と呼ばれるようになったかは不明ですが、石炭の輸送が盛んになった明治20年代後半ではないかと考えられています。それ以前の古い記録には、「直方川」とはあっても、「遠賀川」との記述はなく、明治5〜6年頃に編纂された「福岡県地理全誌」にも「遠賀川」の名前は見られません。
明治20年の地図には、「嘉麻川」と表示されています。それが遠賀川と呼ばれるようになったのは、下流にある「遠賀郡」からとられたのではないかと思われます。
現在の河口一帯は、「古事記」の時代には「岡」と呼ばれ、これを「遠賀」と改め、「オンガ」と読まれるようになったようです。
九州にある主要な一級河川の長さで見ると、筑後川についで2番目に長い川です。
※この長さは、遠賀川水系全体の長さの合計です。