ダムにはいろいろな種類があるの?
大雨が降ったとき、川の上流・山の方から水が一気に下流・平野の方に流れると洪水になります。そこでダムに入ってくる水の一部を一時的にダムに貯め込んで下流に流れる量を減らし、洪水による被害を最小になるような役割を持つダムを「治水ダム」と言います。 | |
川の水をダムに貯めてその水を生活用水(水道水)、工業用水、農業用水などに利用したり、また、その水を高いところから落とすことにより、水車(タービン)をまわし発電したりする役割を持つダムを「利水ダム」と言います。 | |
現在では、1つのダムで、治水ダムと利水ダムの2つの役割をかねそなえたダムが見られ、そのダムを「多目的ダム」と言います。ななせダムはゾーン型フィルダムの中央コア型フィルダムにあたります。 |
ダムはその構成材料及び、構造などの違いからいくつかの形式に分類されますが、日本で築造されているダムの代表的な形式は次のようなものがあります。
堤体材料として岩石、砂利、砂、土質材料を使用するダムです。この中にはゾーン型フィルダム、均一型フィルダム、表面遮水型フィルダムがあります。ななせダムはゾーン型フィルダムの中央コア型フィルダムにあたります。 |
ダム堤体の自重により水圧等の外力に抵抗して、貯水機能を果たすように造られたダムです。 一般的には直線形で、横断面は基本的には三角形で構成されています。 |
主として構造物のアーチ作用により、水圧等の外力に抵抗して貯水機能を果たすように造られたダムです。水平断面をとると、円弧や放物線の形状をしています。 |
重力式コンクリートダムと、フィルダムとの組み合わせで造られる複合型のダムです。 |
堤体中心部が中空になっている、重力式コンクリートダムの1タイプです。 |
水をせき止めるための鉄筋コンクリート製の遮水板と、その水圧を支えるための鉄筋コンクリートのバットレスと呼ばれる擁壁(支えるための壁)からなるダムです。 |