砂防施設の紹介

川辺川ダム砂防事務所では、土砂災害を防ぐために、「砂防えん堤」「渓流保全工」等の砂防施設の整備を行っています。

砂防えん堤

砂防えん堤は、平水時は土砂を安全に下流へ流下させ、洪水時は異常な土砂流出を抑制します。

小原砂防えん堤
  • 堤高  20.0m
  • 堤頂長 64.0m

昭和48年3月完成

渓流保全工

渓流保全工(流路工及び階段工・床固工)は洪水に対して、氾濫を防止し河床の固定と河岸の保護をあわせて行い、蛇行を修正し安全な渓流を作ります。

椎葉谷川流路工

昭和58年3月完成

主な砂防えん堤の紹介

魚道を設置した砂防えん堤

魚がのぼりやすい川づくり事業のモデルとして既設砂防えん堤に魚道を設置し、ヤマメの遡上が確認されています。

にがこべ谷川第2砂防えん堤
  • 堤高  15.0m
  • 堤頂長 51.1m

昭和44年完成
平成9年9月 魚道設置

鋼製スリット砂防えん堤

鋼材のもつ長所(強度が大きく靱性に富み加工性が良い)を生かし、土石流や大洪水発生時に流れてくる巨礫や流木を捕捉し、中小出水では流出土砂を下流へ流します。

小川砂防えん堤
  • 堤高  8.0m
  • 堤頂長 72.8m

平成8年3月完成

間伐材を用いた砂防えん堤

砂防えん堤の表面に、間伐材による型枠兼外装材を用いることにより、周辺景観に配慮しています。
また、地元産の間伐材を使用することで、山林の維持及び地域振興にも役立ちます。

元井谷川第2砂防えん堤
  • 堤高  14.5m
  • 堤頂長 52.0m

平成12年3月完成

化粧型枠を用いた砂防えん堤

コンクリート表面に、石積み模様を模倣した化粧型枠及び顔料等を使用して自然石風に仕上げ、周囲の景観にとけ込むよう配慮しています。

にがこべ谷川第4砂防えん堤

  • 堤高  15.5m
  • 堤頂長 63.5m

平成元年2月完成

自然石を用いた砂防えん堤

自然石を用いたえん堤整備により、地域の歴史・文化や自然と調和した「ふるさとの景観」の創出を図ります。

下手砂防えん堤

  • 堤高  14.5m
  • 堤頂長 81.0m

平成10年9月完成

砂防堰堤の効果

砂防えん堤は、荒廃した渓流の上流で、土砂の生産・流出が激しいところに造られます。そして、上流から流れてくる土砂を貯留し下流への流出を軽減するとともに、渓床に溜まっている不安定な土砂の流出を防止します。

また、砂防堰堤が満砂すれば川幅を広げ渓床勾配を緩くし、土石流や流水の力を弱めるとともに、渓岸崩壊を防止したり、一時的に土砂を貯留し、下流へ一気に土砂が流出しないようにして土砂災害を防止します。砂防堰堤は土砂が貯まっても機能を維持し続けます。

砂防堰堤の働き

砂防施設の効果事例