牛津宿

宿場町MAP 牛津宿

牛津宿(小城市)は、西の浪花と呼ばれるほど商人の町として栄えていました。小城支藩の米、佐賀の物資を扱う卸問屋が集まったのでにぎわい、「港には百石船が目白押し」と言われました。物資は有明海から牛津川をさかのぼる船によって運ばれたのです。

 

牛津宿には大名や幕府の要人が休憩・宿泊する上使屋がありました。それだけでは足りないときは正満寺も本陣として利用されたということです。ほかに高札場(官報掲示板)や駕篭・馬・人足を調達する問屋場なども設けられていました。問屋場は現在の牛津高校のそばにありました。

 

 約三百年ほど前、出島のドイツ人医師ケンペルは江戸参府の際に「牛津川には立派な木橋が架かり付近には遊船もあり、下ると四里から五里で海に注ぐ」と日記に書いています。

 

日本地図を作成した伊能忠敬は牛津川に架かる牛津大橋を計測して、橋の長さ三十六間(約65m)と記しています。

 

牛津商人として有名になったのは玉屋デパート創業の基を築いた田中丸善蔵氏。牛津宿には今も田中丸商店の倉庫だった赤レンガ倉庫(国登録文化財)と白壁造りの屋敷が残っています。

赤レンガと牛津町会館
赤レンガと牛津町会館

 

荷を積んだ帆船が往来した牛津川
荷を積んだ帆船が往来した
牛津川

 

 

 

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