普段は、おだやかな流れの大分川ですが、ひとたび大雨が降ると、その姿は一変してしまいます。
そこで、大雨が降っても安心して暮らせるように堤防工事等の河川改修とあわせて、ダムなどの施設の整備が急務となっています。
ななせダムは流域内の洪水調節施設とあわせて、基準地点 (府内大橋)において、700m3/sを調節して、河道へ流れる流量5,700m3/sを5,000m3/sに低減し、大分川沿川の地域を洪水から守ります。
大分川は洪水時に家屋より河川の水位が高くなるため、氾濫しやすい河川です。堤防の直下に人家やビルが建っている場所が数多くあり、一旦破堤すると極めて大きな被害が発生します。
▲大分川築堤河川断面図
▲九州20水系洪水想定氾濫区域内人口密度と資産密度
出典:第9回河川現況調査(調査基準年平成17年度)
▲府内大橋地点 流量比較図
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▲大分川水系計画高水流量配分図
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大分川流域では、これまで洪水が繰り返し発生し、家屋等に被害をもたらしてきました。近年も、平成16・17年と台風の接近・上陸により生活に支障の生じる洪水被害が起こっています。
▼昭和28年6月26日 大分市舞鶴橋
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▼平成5年9月3日 七瀬川露橋
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▼平成16年10月20日 大分市錦町
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▼平成17年9月6日 下宗方地区
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洪水年月日 | 降雨原因 | 大分県被害状況 | ||
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死者・行方不明者 | 家屋流出・全半壊 | 床上・床下浸水 | ||
明治26年10月12日~15日 | 台風 | 266名 | 3,393戸 | 23,194戸 |
昭和18年9月20日 | 台風 | 318名 | 3,622戸 | 29,996戸 |
昭和28年6月26日 | 梅雨前線 |
84名 (11名) |
3,330戸 (438戸) |
38,582戸 (10,292戸) |
昭和32年9月7日 | 台風 | 8名 | 102戸 | 13,236戸 |
平成5年9月3日 | 台風 |
12名 (1名) |
123戸(49戸) |
8,809戸 (3,977戸) |
平成9年9月16日 | 台風 |
2名 (−) |
7戸 (1戸) |
2,938戸 (547戸) |
平成16年10月20日 | 台風 | − | − | (242戸) |
平成17年9月4日~16日 | 台風 | − | − | (24戸) |