水量が減ったために、瀬切れを起こし、川底が見えています。
ダムは、普段は安定した水量を貯えておくための大切な水ガメです。日照りなどにより川の水量が減少したときに、貯めた水を必要な分だけ流し、川の水の流れを安定させます。これにより水辺の生き物たちが安心して暮らせる、美しく豊かな流れを保つことができます。
大分川は、由布院盆地、峡谷、礫河原、干潟、ワンド、ヨシ原などの多様な環境を形成し、豊かな自然環境を有しています。
大分川ダムが建設される七瀬川流域は、シイ・カシ萌芽林、スギ・ヒノキ植林、クヌギ植林、水田等が主に分布しています。
ダム工事に着手する前の平成7年から継続して現地調査を実施しており、これまでに多くの種・数を確認してきました。なかでも、「レッドデータブックおおいた2011」等に選定されている重要種は、動物で107種、植物で65種が確認されました。
区分 | 項目 | 現地調査で確認された種 | 重要な種 | ||
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動物 | 哺乳類 | 7目 | 10科 | 26種 | 13種 |
鳥類 | 16目 | 41科 | 128種 | 32種 | |
爬虫類 | 2目 | 6科 | 12種 | 3種 | |
両生類 | 2目 | 6科 | 13種 | 6種 | |
魚類 | 5目 | 8科 | 27種 | 4種 | |
陸上昆虫類 | 20目 | 248科 | 1,821種 | 26種 | |
底生動物 | 23目 | 93科 | 215種 | 16種 | |
陸産貝類 | 2目 | 11科 | 32種 | 7種 | |
植物 | 種子植物・シダ植物等 | 152科 | 1,140種 | 65種 |
▲環境類型区分図
七瀬川に生息・生育する生物は、上流部の渓流にはカジカガエルが多く、水田等にはオオイタサンショウウオなどが生息しています。下流部の里山にはスナヤツメなどの魚類が生息しているほか、初夏にはゲンジボタルの飛翔を見ることができます。
また、七瀬川周辺の水際には、シャジクモ、タコノアシなどの植物が生育しています。
オオイタサンショウウオ
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ゲンジボタル
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シャジクモ |