記念ロゴ

LOGO

筑後川本格改修100周年記念
ロゴマーク作成プロジェクト

筑後川本格改修100周年を多くの⽅々に知って頂くために、インダストリアルデザイン (工業製品の設計や造形を担うデザイン分野)を学ばれている九州⼤学芸術⼯学部の学⽣の皆さん(⼯業設計学科2年⽣及び修⼠学⽣約40名)とともに、100周年記念ロゴマークを作成することにしました。

ロゴマーク検討をテーマとした授業では、学⽣⾃らが「何をどう伝えることで⼈々の関⼼を筑後川に向けることができるのか」を考え、流域住⺠の⽅々との交流も図りながら、案の作成を進めて頂きました。

 


筑後川レクチャー IN 九州大学
令和2年11月26日(木)

座学にて、筑後川流域の範囲や位置、⽔害や河川改修の歴史、現在の⽔利⽤、景観など、流域と河川の概要について学びました。

筑後川レクチャー IN 九州大学 - 1 筑後川レクチャー IN 九州大学-2

 

 


筑後川フィールドワーク
令和2年12月13日(日)

筑後川上流の⽇⽥から下流の⼤川まで、河川沿いの⼟地利⽤や風景、流域の空間を五感で学びました。(⾏程:⽇⽥・三隈川〜⼭⽥堰〜原鶴地区〜寺内ダム〜久留⽶・⽔天宮〜⼤川・昇開橋)

筑後川フィールドワーク 令和2年12月13日(日)-日田・三隈川
日田・三隈川
筑後川フィールドワーク 令和2年12月13日(日)-山田堰
山田堰
筑後川フィールドワーク 令和2年12月13日(日)-原鶴地区
原鶴地区
筑後川フィールドワーク 令和2年12月13日(日)-寺内ダム
寺内ダム
筑後川フィールドワーク 令和2年12月13日(日)-久留米・水天宮
久留米・水天宮
筑後川フィールドワーク 令和2年12月13日(日)-大川・昇開橋
大川・昇開橋

 


筑後川流域住民との意見交換会 IN 九州大学
令和3年1月7日(木)

筑後川流域の河川協⼒団体や地域づくりで活躍されている5名の⽅々に「⾃⾝と筑後川との関わり」について語って頂き、流域に住む⼈々にとって筑後川はどういう存在なのか、について意⾒交換を通して学びました。

【意見交換に協力頂いた方々】

筑後川流域住民との意見交換会 IN 九州大学 令和3年1月7日(木)-園田 匠さん:河川協力団体「ひた水環境ネットワークセンター」
園田 匠さん:河川協力団体「ひた水環境ネットワークセンター」
筑後川流域住民との意見交換会 IN 九州大学 令和3年1月7日(木)-中島 重人さん:河川協力団体「Good News」前代表
中島 重人さん:「Good News」代表
筑後川流域住民との意見交換会 IN 九州大学 令和3年1月7日(木)-川嶋 睦己さん:河川協力団体「筑後川連携倶楽部」副理事長
川嶋 睦己さん:河川協力団体「筑後川連携倶楽部」副理事長
筑後川流域住民との意見交換会 IN 九州大学 令和3年1月7日(木)-古賀 円さん:Coppolart(コッポラート)代表など
古賀 円さん:Coppolart(コッポラート)代表など
筑後川流域住民との意見交換会 IN 九州大学 令和3年1月7日(木)-本間 雄治さん:NPO法人「大川未来塾」理事
本間 雄治さん:NPO法人「大川未来塾」理事
 

▶ご協力いただいた方々のコメントについてはこちら.pdf

 


ロゴマーク発表会 IN 筑後川河川事務所
令和3年3月10日(水)

学⽣が制作したロゴマークのうち、選定された6案を発表していただきました。
案を考えた学⽣⾃らがデザインのアイデアやコンセプトなどについてプレゼンを行い、 流域住⺠意⾒交換会に参加頂いた⽅々や、河川事務所職員と意見交換を行いました。
ここで、参加者による投票により6案から3案に選定しました。

ロゴマーク発表会 IN 筑後川河川事務所 令和3年3月10日(水)-プレゼンテーションを行う学生
プレゼンテーションを行う学生
ロゴマーク発表会 IN 筑後川河川事務所 令和3年3月10日(水)-ロゴマークにシールを貼って投票
ロゴマークにシールを貼って投票
ロゴマーク発表会 IN 筑後川河川事務所 令和3年3月10日(水)-選ばれた3案
選ばれた3案
ロゴマーク発表会 IN 筑後川河川事務所 令和3年3月10日(水)-記念撮影
記念撮影

 

 


ロゴマークの一般投票
令和3年11月1日(月)~ 令和3年12月15日(水)

ロゴマーク発表会で選定されたロゴマーク3案について、河川事務所や市町村のHP、twitter、新聞記事等による情報発信を行い、河川事務所HPによる一般投票を行いました。そして、この結果をもとに、筑後川本格改修100周年記念連絡会にてC案にきまりました。

A案
A案
B案
B案
C案
C案
投票結果

「未来へ紡ぐ物語」
藤本 清楓 さん

ロゴマーク 藤本 清楓さん

●ロゴマークに込めた想い

初めて訪れた筑後川には穏やかな時が流れており、川辺に座りながら「この景色をずっと眺めてたいなあ」と感じました。しかし筑後川が「3大暴れ川」と言われており、氾濫と治水を繰り返して今の姿があることを学習で知り、実際に見た川の姿とのギャップに驚きました。
「筑後川に馴染みのない自分はもちろん、近隣の方々でもこの事実をご存じない方がいらっしゃるのでは?」と思い、この歴史を多くの人に伝えたいなと感じました。
でも残念ながら、大抵の人は「歴史」という過去の事実には興味がないと思います(笑)
そこで、単なる「事実」として羅列するのではなく、過去に起こった様々な出来事を「物語」という親しみやすい言葉で次の世代に伝えることに意義があるのではないか、と考え、このロゴを作りました。

●造形の説明

  • 左の三本線は漢字の『川』を、波線は【川の流れ】と水源の【阿蘇山】を、全体が『100周年』を表しています。実はよく見ると「ちくご」の頭文字の『C.K.G』が隠れているので、是非探してみてください(笑)
  • 『物語』というコンセプトに合うよう、レトロで親しみやすい形や色を目指し、フォントはオリジナ ルで作成しました。川を観察した際に、時間や角度によって少しずつ見える色が違うことに気づき、それぞれ微妙に異なる青色を使いました。
  • また、水や米などの"恵みをもたらす"という点で筑後川をある意味神聖なものだと捉え、一方で水害を引き起こすこともあります。そこで波の部分に「金」にも「茶」にも見えるアクセントカラーを用いることで、川の恵み(金色)と、水害時に土砂で濁っている様子(茶色)を表現し、これらが筑後川の持つ両面性を表しています。

●ロゴマーク作成プロジェクトに携わって

この度は本当にありがとうございます。ロゴマークをつくる、というのは自分にとって初めての試みでかなり苦戦しましたが、選んでいただけてとても嬉しいです! 私の地元には「 みずあかり 」とよばれる、川に灯籠を浮かべる行事があり、毎年家族で見に行っていた思い出があります。そのため川は自分にとって比較的身近な存在でしたが、私が生まれる前の、川の姿を想像したことはありませんでした。 しかしフィールドワークや関係者のお話を聞く中で、今まで意識してこなかった川の「 これまでのすがた 」が、強烈に浮き彫りになった感覚を覚えています。 わたしたちはどうしても「 現在の川 」にしか関心が向きません。 だけど、筑後川が、そこに携わってきた人々が、どんな「 ものがたり 」をたどってきたのか。それを伝えたい、そして次の歴史を紡いでほしい。そんな思いをこのマークに込めました。 


九州大学大学院芸術工学研究院
准教授 曽我部 春香 先生より

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今回は、ロゴマーク検討の機会をいただき誠にありがとうございます。ロゴマークの検討にあたっては筑後川の歴史や流域の生活と筑後川の関係について、河川事務所や地域の方々からお話を伺い、筑後川でフィールドワークをする機会をいただきましたので、改めて河川が地域に果たす役割の大きさを認識することができました。この存在の大きさをより多くの人に伝え筑後川に関心を持ってもらうため、本格改修が始まって100年という事実をアピールするだけでなく、その背景にある筑後川が積み重ねてきた様々な魅力を伝えるロゴマークとすることを基本として、学生達には様々なロゴマークの検討を行ってもらいました。最終的には地域の皆様のアンケートにより一つが選出されましたが、今回の検討では、河川事務所や地域の方々にフィールドを提供いただいたおかげで、多くの学生が身近にある事象に対し自分たちが勉強しているデザインをどのように活用することができるか?についても学習することができたと思います。貴重な機会をいただけましたこと、この場をお借りして感謝申し上げます。


ロゴマークの使用について

 ロゴマークは公序良俗に反する場合等を除き、どなたでも使用することができます。
使用に当たっては、以下ロゴマーク使用マニュアルご確認した上で使用届を提出し、ご使用ください。なお、使用料は無料です。

 

<ロゴマーク使用届の送付先はこちら>
国土交通省 九州地方整備局 筑後川河川事務所
〒830-8567 福岡県久留米市高野1丁目2番1号
TEL : 0942-33-9131(代)
Email : qsr-chikugo-hp@mlit.go.jp