緑川ダムの役割(利水)

緑川の下流域は、県内でも有数の穀倉地帯にあたります。緑川ダムは、米のほかにもキャベツ・トマト・ピーマンなどの野菜、メロンなどの果物類や花など、たくさんの特産物を育てることにも役立っています。また、緑川の水がへってしまったとき、たくさんの生き物が住みにくくなったりしないように、河川環境維持という役割も担っています。

緑川下流域に広がる田畑の様子(緑川4キロ地点付近)

緑川ダムの役割(発電)

ダム直下と下流3kmの地点に設置された3つの水力発電所において最大出力35,140kw、年間では36,000世帯分に相当する電力を生み出すことが可能です。水力発電とは、水が高い所から低い所へ流れ落ちる力(位置エネルギー)を利用して水車を回し、水車につながれた発電機を回転させ電気を起こします。水力発電が生み出す電気は、クリーンエネルギーとして、これからの時代に欠くことのできないものです。

緑川ダムの水力発電施設

熊本県企業局は、電気事業として、緑川ダム関連を含め、県下に8箇所の水力発電所と1箇所の風力発電所を設置し事業を行っています。