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大野川のあらまし 治水 河川環境 川の維持や管理 川づくりの進め方 大野川の治水・環境 大絵図

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大野川流域、特に下流部では河川改修とともに都市化が進んできました。

上・中流部では、ゆるやかな支川に沿って竹田、
緒方などの町並みが発展してきました。
大野川は、白水の滝や陽目渓谷等の景勝地を形づくりながら、竹田盆地へ下っていきます。竹田盆地を含む流域一帯の地質は、阿蘇熔結凝灰岩で、雨水がしみ込みやすく、豊富な地下水に恵まれています。大野川の豊かな流れは、名水として名高い竹田湧水群など多くの湧水群に支えられているのです。竹田盆地をさらに下ると緒方平野と呼ばれる耕作地帯が広がり、原尻の滝や大野川最大の滝、沈堕の滝が力強い姿を見せています。また、岩戸橋や虹澗橋など多くの石橋が江戸末期から明治にかけて築かれ、現在でもその優美な姿を残しています。
下流の戸次付近になると、大野川は次第に水量を増し、川幅は広く緩やかになり、河川特有のオギ群落が多く見られるようになります。その後、大野川は戸次・高田地区の穀倉地帯を通り、大分市東部の市街地「鶴崎」、そして河口部の工業地帯の間を縫って別府湾に流れ込んでいます。
大野川の上・中流域の人々は、稲葉川、玉来川、緒方川、三重川等の支川にその生活の場を見出し、谷底平野の水田と段丘面上の火山灰質の畑地で生活してきました。このため、 “山はへだて、川は結ぶ”の言葉通り、大野川を中心に連帯感を強め、自然と独自の文化圏を形成してきています。

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DATA

流域内の約8割が森林で覆われていますが、近年では大分市近郊での都市化や河口部での工業地帯が発展してきています。

下流部大分市の新産業都市発展にともなう人口増加によって、平成2年現在、流域内人口は20万1千人にものぼり、大野川ではますます都市河川の色あいを強めています。
大野川流域の産業活動は、一次産業が主体であり、上流域は広大な台地、原野、水に恵まれ、農業や林業が盛んです。水産業はアユ、コイ、フナ、ウグイ、ウナギ等を中心とする内水面漁業が主です。工業は、大野川河口付近一帯に、鉄鋼や石油精製・石油化学、火力発電などが進出し、さらに近年ソフトウエア、バイオ技術等の最先端の生産活動が盛んとなっています。

昭和4年、直轄事業として堤防の築造、河道の掘削などの本格的な改修工事に着手しました。
昭和37年に、大野川の洪水を乙津川に分派する分流堰(溢流堰)を建設し、現在の川に近い形になりました。
河川改修が進むにつれ、沿川では市街地が、河口部では臨海工業地帯が広がり、流域内の人口・資産が増大してきました。

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