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Q1.内水って何? |
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A1.水門を閉めることによって、支流(小さな川)の水が本線(大きな川)に流れ込めなくなり、家屋が浸水することです。 |
水害というと一般的には堤防から水があふれる洪水(専門的には外水と呼んでいます)をイメージされる方が多いと思いますが、今回飯塚市街を浸水させた水は遠賀川や穂波川(以下、本流)からあふれた水ではありません。
では何故、飯塚市街などはあのような被害となったのでしょう。それは、内水と呼ばれる現象で、洪水が堤防から直接あふれるのではなく、「本流の堤防の中の水位」と「本流に流れ込む支川(以下、支流)の水位」が逆転するために起こる現象なのです。
イメージを交えながら詳しく説明すると
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普段支流の水は本流に向かって流れ込みます。 |
しかし、本流の水が増えて水位が上がると水位の高さが逆転し、本流の水が支流に向かって逆流します。 |
そのため、水門を閉めて逆流を防ぎますが、支流の水は行き場を失うので、より低い場所を求めて流れていきます。 |
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Q2.内水を防ぐ方法はあるの? |
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A2.土地の形状や川の大きさ、雨の降り方などによって違いますが、その地域にあった方法を見つけることが重要です。 |
内水による被害を防ぐには、いろいろな方法があります。(A)ポンプによって強制的に支流の水を本流にくみ上げる方法が有名ですが、土地の形状や川の大きさ、雨の降り方などによって、ポンプでは浸水を防げないこともあります。このため(B)支流の堤防を高くしてあふれないようにしたり、(C)一時的に水をためる場所をつくったりします。さらにこれらの方法を組み合わせるなど、その地域にあった方法を見つけることが最も重要になります。
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Q3.河道掘削ってどんなことをするの? |
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A3.川の中の土を掘って、より多くの水を流せるようにします。
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川の土を掘って川の断面積を増やせばそれだけ多くの水を流すことができます。そうすれば、川の土を掘る前よりも川の水位が下がり、より安全な川になります。 |
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Q4.河道掘削はどこからどこまでするの? |
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A4.遠賀川29k800(飯塚市幸袋地区)から穂波川6k000(桂川町寿命地区)までの約10kmの区間で行います。 |
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Q5.なぜ橋の架け替えをするの? |
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A5.川の水を流れやすくするためです。 |
芳雄橋や飯塚橋のように径間(橋の橋脚と橋脚の間隔)が狭い橋(図1)は、水害の時には流木などが橋脚と橋脚の間に横たわるようにして引っかかり、川の水の流れを妨げてしまいます。そのため、川の水が下流に流れず。水が嵩上げされ水位が上がり、堤防を越えて住居などのある堤内地に流れ込んでしまいます。(図2)もし、堤防を水が越える状態が長く続くと堤防が決壊してしまい、甚大な被害が生じてしまいます。一方、径間の広い橋(図3)だと流木などが引っかかりにくくなり、川の水の流れがスムーズになります。そのため、水も嵩上げされることなく、下流へ流れていきます。(図4)このように、川の流れの阻害要因を無くし川の流れを良くするために、橋の架け替えを行います。 |
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現在の芳雄橋 |
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