奇病撲滅への長い道のり

宮入貝供養碑(久留米市宮ノ陣町宮瀬地先)
宮入貝供養碑(久留米市宮ノ陣町宮瀬地先)

筑後川の中流域では、江戸時代から原因不明の奇病が発生していました。原因が突き止められたのは明治時代。日本住血吸虫という寄生虫による病気と判明し、中間宿主である宮入貝の撲滅対策が実施されました。薬剤散布や河川敷整備、水路のコンクリートによる三面張りで、宮入貝の生息環境を改変する努力が続けられ、平成2年3月に安全宣言が出され、平成12年3月に対策事業が終結を迎えました。

宮入貝を発見した宮入氏を讃える学勲碑(鳥栖市曽根崎町)
宮入貝を発見した宮入氏を
讃える学勲碑
(鳥栖市曽根崎町)
薬剤散布による宮入貝の駆除
薬剤散布による宮入貝の駆除
高水敷の整備(久留米市豆津地先)
高水敷の整備
(久留米市豆津地先)