高崎川流域の概要

高千穂の峰
高千穂の峰と茶畑

ガリー侵食
ガリー侵食

霧島山系を地形的に眺めると、大きくは3水系(大淀川、川内川、天降川)に分かれ、砂防流域は約600平方キロメートルに及び、その中の約1/3、215平方キロメートルが高崎川流域です。流域は、高千穂峰(1,574m)、中岳(1,332.4m)、新燃岳(1,420.8m)獅子戸岳(1,429m)及び大幡山(1,352.5m)と半円形状の水源をもち、それぞれの渓流を形成しています。

地質は、第4紀の安山岩類が主で一部に四万十層の風化基盤岩をのぞいて、全体的に比較的新しい地質でそれだけに崩壊侵食を受けやすい地質です。

水源域をみると、重荒廃地域(26.1平方キロメートル)及び一般荒廃地域(44.2平方キロメートル)でしめられ、

  •  高千穂川流域一高千穂峰及び御鉢の裸地侵食、
  •  矢岳川流域一中岳及び新燃岳のガリー、渓岸侵食、
  •  大幡川流域一山腹崩壊…

はそれぞれ渓流荒廃の特徴を示し、生産土砂の多い渓流となっています。

一方、丸谷川支川流域は、上流部の安山岩類、一部の四万十層を除いては大半が姶良カルデラの軽石流(シラス)で荒廃からの生産土砂は少ない方です。しかし、この流域は、谷出口及び山裾に家屋がはりついており、土石流及びがけ崩れからの危険は十分考慮に入れる必要のある流域です。

 

 


【担当課:工務第二課】

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