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大野川のあらまし 河川環境 川の維持や管理 川づくりの進め方 大野川の治水・環境 大絵図

イントロ
水害
現状と課題
対策(1)
対策(2)
対策(3)

大雨の時、増えた水を余裕をもって流すことができる川を作ります。 平成5年の台風13号による洪水では、白滝橋地点で過去最大となる約9500m3/秒の流量を記録しました。これは、およそ40年に1回程度発生する規模の洪水ですが、この規模の洪水が発生しても、全川にわたって洪水を安全に流す河道を整備していきます。


●流下能力が低いと

川があふれてしまい、水害が発生しやすくなります。
●流下能力を高めることで

川はあふれにくく水害も発生しにくくなります。
河道の断面不足や河道内の樹木による流れの阻害のため、平成5年洪水では計画高水位を越えた区間がありました。そこで、洪水を流せる能力を高めるため、その区間の高水敷を削ったり、樹木の伐採を行います。樹木の伐採に関しては、種別の植生分布や樹木が持っている洪水の勢いを弱めるなどの治水上の働きや生態系等を調査し、伐採樹木の選定や伐採時期等を考慮して、治水上必要な最小限の伐採とします。
伐採・掘削による水位低下のしくみ

利光地区では堤防がないことに加え、土地が低いため、平成5年の洪水では、大野川から溢れた水で国道10号が冠水し、交通に支障をきたしたり、家や田畑が浸水被害を受けました。そこで、無堤地区に堤防(特殊堤)を整備するとともに、支川の流入口に排水樋門をつくります。
築堤(特殊堤)による越水防止のしくみ

洪水の巨大なエネルギーは、より深い川底に集中し、場所によっては深掘れが生じているため、ベーン工法等の対策により一定の効果を挙げていますが、今後も調査を続け、必要に応じて護岸や堤防が崩れるのを防ぐための河床安定対策を行います。
ベーン工法……川に鉄板を打ち込んで、水流の方向を変えることで深掘れを防ぐ工法です。
川底の深掘れが進むと……

■整備計画目標 流量配分図
(単位:m3/s(立方メートル毎秒))
流下能力の当面の目標は9500m3/秒。
長期的な治水目標である概ね100年に1回発生する洪水に対しての治水安全度(基本高水のピーク流量11,000m3/秒)とするためには、流域内に1,500m3/秒を調節する洪水調節施設が必要となるため、施設の効果的・効率的な配置計画や地形・地質等の調査・検討を行っていきます。

水位低下や越水防止対策、河床安定化対策の計画箇所

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