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不法係留船とその一般的な対策

−不法係留船がもたらす一般的な問題−

治水上の問題

◇船舶の流出

・不法係留船は、係留施設が簡素であることが多く、出水や高潮時に流出し、護岸を痛めるなどの二次災害を発生させる懸念があります。

・流出した船舶が橋桁などに引っかかると、流下能力を下げる阻害物となり、水害を引き起こす要因となります。

◇流下能力の低下・洗掘の恐れ

・河川幅が狭い川では、係留船舶の係留により流下能力を阻害する恐れがあります。特に、とも綱が短い場合は水位上昇に対応できず、その場で船舶が沈み、阻害物となる可能性があります。また、係留船やとも綱にゴミなどの流出物が付着して、それ自身が阻害物なることもあります。

・不法係留船やその係留施設が原因となって河岸や河床の洗掘が起こる可能性があり、治水上の安全が脅かされます。

◇河川改修等の妨げ

・船舶が係留されていることにより河川改修等の実施が妨げられ、迅速な治水対策の弊害になることがあります。

河川の流下能力を阻害する船舶

護岸に乗り上げる船舶

河川利用上の問題

◇水際線の私物化

・不法係留船が水際線を不法に占用しているために他者によるレクリエーション利用ができないなど、水面・水際部の河川利用が制限されてしまいます。

河川内に電源ボックスを設置

河川内に桟橋や倉庫を設置

環境上の問題

◇自然環境への悪影響

・河岸部に船が乗り上げるなどにより、河岸部の自然環境を破壊する可能性があります。特に、貴重な動植物が生息する環境下でも不法係留している場合があり、自然環境に悪影響を与えています。

・不法係留船から捨てられる油などにより、水質の悪化が懸念されます。

◇生活環境の悪影響(迷惑駐車、ゴミの不法投棄)

・船舶を利用する人が車を河川周辺の道路や空き地に無断駐車するため、緊急車両の通行妨害を引き起こしたり、地域住民の生活環境に悪影響を与えています。また、船の所有者が道路や水辺にゴミを捨てる場合もあり、自然環境や生活環境に悪影響を与えています。

・不法係留船の係留は沿川の生活環境に配慮していないため、早朝の出港時にはエンジン音が周辺住民の安眠を妨害するなどの問題を起こしています。

◇景観の阻害要因

・美しさへの配慮を欠く雑然とした係留施設(桟橋、係船杭等)や不法係留船により、河川景観が阻害される場合があります。

沈船による油の流出

プレジャーボート利用者による駐車

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