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植物(しょくぶつ)

川のまわりには、陸上に生えている植物のほか、水中に生える種類や、葉っぱが水面に浮いている種類、水の周りに生える種類など、川の環境に依存している植物もたくさんあります。また、オギとススキなど、外見がとてもよく似ている種類があり、そういった植物の違いを見分けるのも植物観察の楽しみの一つです。
肝属川ではこれまでの調査で約860種の植物の生育が確認されています。

双眼鏡などを使いながら、目で見て調べたよ 山根くん
きもつきがわを代表する植物を、ほんの少しだけご紹介!
下記のまるい写真をクリック(タップ)してね。

オオカナダモ

Egeria densa / トチカガミ科

外来種
オオカナダモ
  • オオカナダモ
  • オオカナダモ
  • オオカナダモ

特 徴

湖沼や、河川の中〜上流域、水路などに生育する常緑の沈水植物で、川底に大きな群落をつくります。
茎の節ごとに3~6枚の葉を輪になってつけています。
南アメリカが原産の外来植物で、日本には雄株だけが帰化しました。

分布本州~九州
花の時期6~10月
花の色白色

エノキ

Celtis sinensis var.japonica / ニレ科

エノキ
  • エノキ
  • エノキ

特 徴

道道路や寺社の境内、山林などで良く見られる落葉高木です。長さ4~10cmで広卵形から長楕円形の葉が互生(ゴセイ・茎のふしに1枚の葉が互い違いにつくこと)します。葉の先は短く尖り、3分の1より上はギザギザで表面に光沢があります。10月頃には実が赤褐色に熟します。

分布本州~九州
花の時期4~5月
花の色淡黄褐色

クズ

Pueraria lobata / マメ科

クズ
  • クズ
  • クズ
  • クズ

特 徴

山野に多い大きいつる性の多年草で、下〜上流域の堤防や河川敷などに分布しています。
茎の基部は木質になりとてもよく伸びて、褐色の長い毛が密生し、葉は3枚の小さな葉からなる複葉(フクヨウ)で裏面には白毛が生えています。
花は総(ふさ)状につき、根は太く多量のデンプンをたくわえているので「くず粉」がとれます。

分布北海道~九州
花の時期7~9月
花の色紅紫色

オギ

Miscanthus sacchariflorus / イネ科

オギ
  • オギ
  • オギ

特 徴

中流域の河川敷、沼や沢に生える大きい多年草で、茎は高さ1~2.5mになります。
茎は固くて太く、竹のように節があります。
ススキに似た大型の草ですが、ススキのような株立ちにはならず、地下茎から茎を1本ずつ立てて、大きな群落を作ります。

分布北海道~九州
花の時期9~10月
花の色銀白色

セイバンモロコシ

Sorghum halepense / イネ科

外来種
セイバンモロコシ
  • セイバンモロコシ
  • セイバンモロコシ

特 徴

ヨーロッパの地中海原産の外来植物で、1945年頃に侵入して帰化しました。
下〜上流域の河川敷や堤防に群落をつくる多年草で、高さは0.5~2.0mに達します。
強壮な根茎を引いて群生し、葉は線形です。
夏から秋にかけて15~50cmの円錐状の穂を出し、多数の小穂をつけます。

分布本州~九州
花の時期8~10月
花の色黄色~紫褐色