肝属川の利水事業

肝属川の利用

肝属川の水は、こう使われています。

肝属川の水がどのように利用されているかの円グラフ

肝属川の水の多くは、お米づくりや野菜づくり、豚や牛を育てる為に使われています。ただ、水道水としては、ほとんど利用されていません。

私達が日頃使っている水は地下水です。

雨が地下深くに染み込んで、地中にあるのが地下水です。肝属川流域を広く覆う「シラス」は水を通しやすい性質なので、表面は乾いていても、深い場所には地下水があるのです。


昔は毎日使う水にも一苦労。

自由に水が使えるようになったのは、実はそんなに昔の話ではありません。それまで流域の人々は、たくさんの時間と労力を使って、どのようにしたら水を手に入れられるかに頭を悩ましてきました。

雨水を利用

雨は天からに贈り物でした。1滴でも多く集められるように、雨が降り出すとみんなで水集めに走り回りました。

庭に穴を掘っているイメージ図

庭に穴を掘る

バケツやボールに水を集めるイメージ図

バケツやボールを持って水を集める

木を利用して水をためようとしているイメージ図

木の幹に枝をくくりつけて、水がたまるようにする


井戸を掘る

牛を使って水をくみ上げる様子

地下深くにある水を得るために、とても深い井戸があちこちで掘られました。水をくみ上げるのに、大人が何人もかかったり、牛を使ったりと、とても苦労しました。


竹を使って水を引く

竹を使って水を引くイメージ図

竹で川から水を引こうという工夫も!あちこちで、もれたり、ゴミが入ったりと、トラブル続出。そこまでしても手に入れたいのが水だったのです。


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