第4回大野川流域委員会

第4回 大野川流域委員会の議事要旨

【1】開催日時

平成12年10月13日(金) 13:30〜16:30

 

【2】開催場所

大分県・市町村会館2F 大会議室

 

【3】出席者

委員

阿部征史委員、川野田實夫委員、工藤哲弘委員、幸野敏治委員、佐藤眞一委員、佐藤誠治委員、島田晋委員、中野昭委員、挾間久委員、益田信之委員、吉田寛委員、吉田正雄委員

事務局

望月河川部長、徳元河川計画係長、上田事務所長 ほか

 

【4】議事概要

  1. 河川整備計画(原案)の修正案について

 

【5】決定事項

  1. 河川整備計画(原案)の修正案について
  • 修正案については概ね了承する。
  • 骨格に係わらない軽微な修正については委員長一任ということでまとめる。

 

【6】主な意見の概要

河川整備計画(原案)の修正案について

  • CCTV(監視カメラ)の画像をインターネットで流すなどITの活用と結びつけ、リアルタイムで河川の情報を見られるようにしてほしい。
  • 情報の質を区分けすることで分かり易くなると思う。
  • 名古屋における大洪水で明らかとなった問題点を大野川の川づくりに活かしてほしい。
  • 流域の小中学生の意見を聞けないか。子供達はきびしい意見を持っている。
  • 平水時の水量が多く、ゆるやかに流れているのが大野川である。これは阿蘇熔結凝灰岩が水をためやすいため。p1〜2の表現は雨が多く治水が必要という表現に偏っている。
  • 新興住宅地の水害はどこかでブレーキが必要ではないか。
  • 「大野川流域懇談会」の具体的な予定を立ててほしい。大野川流域ネットワーキングもそれに向けて努力したい。
  • 大野川は内水面漁業が盛んなので、施工時の濁水防止対策が重要である。p25,p29で内水面の環境に配慮するなど反映してほしい。
  • どのような魚や鳥がどこにいるのか、アユはいつ解禁か、などの情報がほしい。今後そういう資料が必要ではないか。
  • 川遊びでのマナーアップを徹底して欲しい。
  • パンフレットは大きく、情報が多すぎる。整備計画の簡易版、VTRなど分かり易い資料を作成したらどうか。
  • km2、m3/secなどの単位の注釈を入れてほしい。
  • 河口〜犬飼までを除く生活圏の主流が支川にあるのが大野川の特徴である。今後水質等を考えるうえで重要なため、どこかに盛り込んでほしい。
  • 軽微な問題は委員長一任で良いのではないか。
  • 外来種(ブラックバス)等が入って、在来種が減っている。在来種の保全という文章が必要。定期的な調査観察を入れてほしい。

 

【7】その他

  • 今後のスケジュールについて説明。
    • 整備計画(案)作成、整備計画(案)の縦覧、県知事への意見照会、各省庁協議をおこなって、平成12年11月末頃に整備計画策定を予定している。
    • 策定した整備計画については後日各委員に送付する。

意見の要約・分類

 
○:反映もしくは原案と同じ
-:今回直接対応しなかった意見
分 類
意見の要約
 
備 考

骨格に

係わる意見

●大野川の特性がわかるように川の歴史(治水・利水)や文化を記述して欲しい。  
●水系一貫となる河川整備が必要。  
●計画の理念を記述すべき。  
●河川整備には自然との共生があってほしい。  
●骨子に関しては、全流域に適用すべき。  
●行政と住民の継続的に情報交換ができるような具体の仕組みづくりが必要。  
●流域という一つのくくりで今後の河川整備を考えることが必要。  
●長期計画は100年であるが、今回の計画の治水安全度とその理由を明記すべき。  
個別の計画、
記載箇所に
係わる意見  
●洪水調節施設整備の今後の方針について記述すべき。  
・乙津川の鉄道橋の上流右岸は高水敷を造成し、ツツジ等を植えたが、管理されていない状況だ。  
●別保橋付近の高水敷掘削後はメンテナンスを行う大分市に負担がかからないような工夫が必要だ。  
・利光地区には洪水時に危険な箇所があるので改修してほしい。  
・国、県、市が一体となった内水対策を図ってほしい。  
・床止工は河床を固めて問題はないのか。また、他に対策はないのか。  
・樹林帯整備は緑の拠点となり実施してほしい。  
・樹林帯整備は日照や虫、鳥、風紀上の問題があるのでよくない。  
・堤防強化対策について、大津留水衝部は破堤履歴があり大変危険なため堤防強化を実施してほしい。  
・自然の河川を使った環境教育を親、子供、生き物の為に行ってほしい。  
・ウォーキングロードの整備(舟本橋〜大南大橋)をしてほしい。  
・水辺の楽校を整備してほしい。  
・自然環境の保全、復元が必要。  
・乙津川の導水路の堆積した土砂は良好な河床材料であるため、河床へ戻すのが良いのではないか。  
●河川整備には自然との共生が背景にあってほしい。  
●沿川はところどころ自然がとぎれており、見た目にも連続した自然景観が必要だ。  
・乙津川への導水路に堆積した土砂は適切に管理してほしい。  
     
・乙津川のJR橋右岸や海原橋付近のヨシやアイアシは流下阻害にならなければ、良好な自然であるため残して欲しい。  
・ボランティア活動で清掃活動をしているが、一団体では対応しきれない。活動への支援をお願いしたい。  
・スポーツ公園等の開発に伴う負の影響と対策を示してほしい。 宅地開発等都市化の進展に対しては、第3章第1節「大野川の川づくりの基本理念」の中で「流域全体で一体となって健全な水循環系の確保を進める」ことを記載しています。
その他 ・スポーツ公園が開発されるので、乙津川への流入支川である県河川の改修をもっとしてほしい。  
・スポーツ公園の開発に対する不安がある。住民が安心出来るような資料(何mm雨が降れば洪水が発生するのか等)を示して欲しい。  
・上流からの水を一気に流すのではなく、ゆっくり流す工夫をすれば下流の内水被害も少なくなるのではないか。  
●緑の丘陵堤では、小段に桜が植樹され、川面が見えない。植樹は天端が望ましい。また、駐車場がないため、堤外地に設けることはできないだろうか。 - 今回は整備済みの箇所であることから挙げていませんが、今後、整備の必要性が生じた箇所で植樹等の検討を行うときにはこの意見を参考にしていきたい。
●別保橋の上下流は高水敷がグランドとして利用されており、橋のデザインも考えるべきだ。 -  
・大津留地区の高速道路橋付近の砂州を撤去してほしい。 - 今回の整備計画目標流量に対して、治水上問題ないので整備計画では定めないが、今後もモニタリング調査を実施し、必要があれば対応していきます。
・どういう方法で内水被害が92%軽減されるか等について詳細な説明が住民には必要だ。 - 説明会等の際に対応していきます。
・堤防強化は乙津川にも必要ではないか。 - 今回は、大野川で破堤の履歴があり優先度が高い高田地区を挙げていますが、乙津川についても将来的には必要と考えています。

・:関係住民等からの意見  ●:大野川流域委員会からの意見

ページのトップへ