城原川は、脊振山を源とし、神埼、千代田の各地域を流下し、佐賀江川とともに、筑後川に合流する河川である。城原川及びその流域においては、昭和28年の大水害等数多くの水害に見舞われており、藩政 時代には「野越し」と呼ばれる築堤構造を築くなど、氾濫に悩まされながらも生活を守る努力を行ってきた地域である。 また、昔から農業用水等としての河川の水の利用も盛んであり、数多くの取水樋管が現存しているなど、地域の水利用にとって欠かせない河川である。そのため、城原川は、治水面や利水面から地域や地域の生 活にとって、非常に重要な構成要素となっている。
一方で現状では、かつては見られた川で遊ぶ子どもたちの姿もなく、必ずしも人々が近づきやすい河川になっているとは言えない。 平成18年7月策定の筑後川水系河川整備計画において、城原川の整備に関しては、築堤や河道掘削といった「河川整備」と「城原川ダムの整備」を併せて実施することにより洪水による災害の発生を防止、 又は軽減することとされている。
今回の「城原川未来づくり懇談会」は、今後の城原川の河川整備にあたって、城原川流域の地域住民と河川整備に関連する分野の専門家により、城原川や地域の特性を把握し、城原川の河川整備に関 して議論を行うことにより、将来の城原川の川づくりに関するプランを策定するために設立するものである。
策定にあたっては、城原川が地域に親しまれる河川となることを目指すものとし、城原川の歴史・文化、豊かな自然環境に配慮し、河川の利活用やまちづくりへの貢献等についても河川整備とあわせそのあるべ き方向性を示すものとする。
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