嘉瀬川の生物図鑑(流域の生物)

石井樋公園 さが水ものがたり館

河口から嘉瀬川大堰までは感潮区間で、 河口の干潟ではムツゴロウやシオマネキ等が生息し、チドリ類やカモ類等の野鳥の大規模な生息地にもなっています。また、水際のヨシ群落はホオジロ類のねぐらでもあり、自然の宝庫となっています。

森林公園の下流は、県内でも有数のカモ類の飛来地で、数千羽から多いときは1万羽程度飛来し、多くの鳥類観察者が遠方からもやってきます。

嘉瀬川大堰より上流ではオヤニラミ、カワセミ、カササギなどが生息しており、石井樋付近の両岸にある竹林はホオジロ類のねぐらになっています。また、川上頭首工より上流は、 川上・金立県立自然公園の区域となっており、九州の嵐山と称される川上峡を中心に風光明媚な景観を呈しています。

嘉瀬川周辺に生息する生き物たち

項目 調査年 生息種数 代表的な種 注目すべき種
魚介類 H10 59種 オイカワ、アユ、カマツカ、カワムツA型・B型、ヤマノカミ オヤニラミ(NT)
ムツゴロウ(VU)
底生動物 H8 84種 コガタアシマトビケラ、ウルマーシトビケラ、シロタニガワカゲロウ シオマネキ(NT)
鳥類 H11 12目87種 留鳥:カワセミ、ホオジロ、セキレイ
夏鳥:オオヨシキリ、ツバメ、アマサギ
冬鳥:ツリスガラ、コガモ、イソシギ
チュウサギ(NT)
トモエガモ(VU)
ミサゴ(NT)
ハチクマ(NT)
ハイタカ(NT)
チュウヒ(VU)
ハヤブサ(VU(保存))
アカアシシギ(VU)
ホウロクシギ(VU)
カササギ(国天(地方指定))
植物 H6 75科280種 ツルヨシ、オオタチヤナギ、マダケ、ヨシ ウラギク(VU(植物))
ヒメコウホネ(VU(植物))
両生類
は虫類
哺乳類
H9
H9
H9
両生類:4種
は虫類:4種
哺乳類:10種
ヌマガエル、ウシガエル
ニホントカゲ、シマヘビ
コウベモグラ、カヤネズミ
該当種なし
陸上昆虫類 H8 549種 ナナホシテントウ、ヨモハギムシ、ハグロトンボ 該当種なし

「河川水辺の国勢調査結果より」

(特定種の凡例)

※国天・・・国指定天然記念物
※保存・・・「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」の国内希少野生動植物種の指定種
※VU ・・・レッドリスト絶滅危惧?類
※NT ・・・レッドリスト準絶滅危惧類
※VU(植物)・・・レッドデータブック8植物?(維管束植物)絶滅危惧?類

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