平成29年4月1日に「熊本復興事務所」を設置しました。
九州地方整備局では「平成28年熊本地震からの復旧・復興」を全力で推進しています。

道路事業

事業の概要(県道28号・俵山トンネルルート)

◎位置図

◎事業概要

 俵山トンネルルート(県道熊本高森線)は、熊本地震により通行不能となり、国が熊本県からの要請を受けて、大規模災害復興法に基づく国の代行事業として災害復旧を行いました。
 平成28年12月24日(土)に復旧作業に時間のかかる橋梁部を避けて、一部旧道を通る迂回路にて開通しました。
 平成29年12月14日(木)には復旧完了した2橋(すすきの原橋、扇の坂橋)と工事用仮橋を活用し、鳥子地区の部分開通を行いました。
 その後も、平成30年7月20日に桑鶴大橋、令和元年8月3日に俵山大橋と、段階的に復旧を行い、令和元年9月14日に大切畑大橋の復旧完了により、俵山トンネルルートが全線開通しました。




県道熊本高森線の被災状況


【県道熊本高森線の被災状況(本線土工部・トンネル部)】


【県道熊本高森線の被災状況(橋梁部)】

県道熊本高森線の復旧に向けた取り組み

県道熊本高森線の復旧にあたっては、橋やトンネルなどの道路構造物の被災が大規模かつ特殊であることから、高度な技術力を必要とされたため、行政と専門家(※1)からなるプロジェクトチーム(PT)を設け、著しい損傷を受けた道路構造物の詳細な損傷状況調査や復旧工法の検討を行いながら復旧工事を進めました。

※1(専門家)
・国土交通省国土技術政策総合研究所
・国立研究開発法人土木研究所
・九州地方整備局緊急災害対策派遣ドクター(TEC-DOCTOR)※2

※2 TEC-DOCTORは、九州地方整備局が委嘱した、災害時の被災調査や復旧指導を頂いている専門知識を有する学識経験者から構成されています。

俵山トンネルルートは6橋梁、2トンネル及び土工部が被災し、復旧完了した箇所から段階的に通行を再開させ、令和元年9月14日に全線で地震前のルートで開通しました。

過去の施工状況