高崎川水系砂防

霧島山系を地形的に眺めると、大きくは3水系(大淀川、川内川、天降川)に分かれ、砂防流域は約600平方キロメートルに及び、その中の約1/3の215平方キロメートルが高崎川の流域です。流域は高千穂峰(1,574m)、中岳(1,332m)、新燃岳(1,420.8m)、獅子戸岳(1,428.4m)、及び大幡山(1,352.5m)と半円形状の水源をもち、それぞれの渓流を形成しています。
地質は、第四紀の安山岩類が主で一部に四万十層の風化基盤岩を除いて、全体的に比較的新しい地質でそれだけに崩壊侵食を受けやすい地質です。
水源域をみると、重荒廃地域(20.4平方キロメートル)及びー般荒廃地域(26.8平方キロメートル)でしめられ、高千穂川流域一高千穂峰及び御鉢の裸地侵食、矢岳川流域ー中岳及び新燃岳のガリー、渓岸侵食、大幡川流域ー山腹崩壊はそれぞれ渓流荒廃の特徴を示し、生産土砂の多い渓流となっています。
一方、丸谷川支川流域は、上流部の安山岩類、一部の四万十層を除いては大半が姶良カルデラのシラスで覆われています。また、この流域は谷出口及び山裾に家屋が集中しており、土石流及びがけ崩れからの危険は十分考慮する必要があります。

防災対策(ソフト対策)

国土交通省では、火砕流や土石流の発生を把握するため、監視カメラやワイヤーセンサー等を渓流に設置しています。

土石流の監視体制


各ポイントに設置されたカメラが24時間、生の映像をモニターに送る

防災体制の強化のため、監視システムの拡充を図ります。


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