大野川のあらまし

 

3県19市町村に及ぶ流域に、20万1千人が暮らす大野川。
望ましい川づくりは、昔からの願いでした。

 

たとえば、こんなコミュニケーションを!

  • 身近すぎて意外と知らない大野川の「素顔」。
    これからのよりよい川づくりのために、知っておいてほしい「これだけはぜひ!」をまとめてみました。
     
  • 川を知ることは川を愛することの第一歩。大野川を温かく見守りながら、率直な意見をお寄せ下さい。

 

大野川流域図

 

70年間で、こんなに変わった大野川。

  • 昭和4年から直轄事業として、堤防の築造、河道の掘削などの本格的な改修工事に着手しました。
  • 昭和2年当時、大野川と乙津川は相乱れて流れていましたが、昭和37年に分流堰を建設し、現在の川に近い形になりました。
  • 河川改修が進むにつれ、沿川では市街地が、河口部では臨海工業地帯が広がり、流域内の人口・資産が増大してきました。

 

 

その他の「素顔」

川の長さ107km(九州第4位)

竹田盆地を貫き、緒方川、奥岳川、平井川を合せて中流渓谷部を下って大分平野に出て、判田川と合流した後、乙津川と分かれ、別府湾に注いでいます。その長さは九州で4番目です。

1番 筑後川(ちくごがわ) 143km
2番 川内川(せんだいがわ) 137km
3番 球磨川(くまがわ) 115km
4番 大野川(おおのがわ) 107km
4番 大淀川(おおよどがわ) 107km

 

流域の広さは1,465km2(九州第6位)

流域は、大分、熊本、宮崎の3県にまたがり、関係市町村は2市13町4村に及びます。
大分県では最大、九州では6番目の広さを持つ河川です。

※流域とは:降った雨が、その川に集まってくる範囲
※直轄管理区間とは:治水など国土を守るためや、経済活動上特に重要な河川で、建設大臣が直接管理する区間。

 

豊かな自然環境に恵まれています。

祖母傾国定公園、祖母傾県立自然公園、阿蘇くじゅう国立公園、神角寺芹川県立自然公園等があり、自然資源、歴史資源が豊富です。祖母傾国定公園、祖母傾県立自然公園、阿蘇くじゅう国立公園、神角寺芹川県立自然公園等があり、自然資源、歴史資源が豊富です。

 

6〜9月の4ヵ月間で年間降雨量の65%も!

流域の月別降水量 

上流の代表観測所である波野雨量観測所と下流の代表観測所である鶴崎雨量観測所の過去10年間(1989〜1998)の平均降雨量

流域の年間平均降雨量は2,200ミリで、全国平均(1,700ミリ)を大きく上回っています。また、6〜9月の4ヶ月間に年間の65%の雨が集中していることも大きな特徴です。

 

土地利用

最も多い林野(約77%)と水田、畑等の耕地で全体の9割以上を占めていますが、近年では、大分市近郊で都市化・宅地化が進んでいます。 河口部には鉄鋼、石油精製、石油化学、火力発電が進出し、最近では、ソフトウエア、IC、バイオ技術等の最先端産業活動等の工業地帯が発展中です。

 

特に下流部で人口が増加中です。

流域の人口は、約20万1千人(平成2年)で、15年前と比べると約13%増えており、大野川流域は大分県中部の社会、経済、文化の基盤となっています。この伸びの主な原因は、下流部の新産業都市発展による人口増によるもので、近年、都市河川の色あいを強めています。

 

台風常襲地帯です。

戦後の主な洪水の中でも、昭和20年(枕崎台風)、26年(ルース台風)、29年(12号)、36年(18号)、41年(19号)、平成5年(13号)、9年(19号)と、大きな水害を引き起こしているのは、いずれも、台風の影響によるものです。

 

 

 

ページのトップへ