肝属川水系洪水浸水想定区域図(浸水継続時間)

 

 肝属川水系洪水浸水想定区域図(浸水継続時間)は、公表時点の肝属川、串良川、高山川、姶良川、下谷川の河道及び洪水調節施設の整備状況を勘案して、想定し得る最大規模の降雨に伴う洪水により肝属川、串良川、高山川、姶良川、下谷川が氾濫した場合の浸水の状況をシミュレーションにより予測したものです。

 なお、このシミュレーションの実施にあたっては、支川の決壊による氾濫、シミュレーションの前提となる降雨を超える規模の降雨、高潮及び内水による氾濫等を考慮していませんので、この想定される浸水継続時間が実際の浸水継続時間と異なる場合や、浸水継続時間が表示されていない区域においても浸水が発生する場合があります。

 ※注)国管理区間以外については、溢水・越水のみを考慮しています。

 

■肝属川水系総括図

  肝属川本川及び各支川の全体の浸水継続時間を示したものです。

■各河川毎

  肝属川本川または各支川が、それぞれ河川毎に氾濫した場合の浸水継続時間を示したものです。

 

■【洪水浸水想定区域とは】

 水防法第14条第1項の規定により、対象とする河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域です。平成27年水防法改正では、洪水浸水想定区域の前提となる降雨を、従前の河川整備の基本となる計画降雨から想定し得る最大規模の降雨に変更し、全国の河川で見直しが行われています。

■【浸水継続時間とは】

 洪水時に避難が困難となる浸水深50cmを上回る時間の目安を示したものです。

■【家屋倒壊等氾濫想定区域とは】

 一定の条件下において、家屋の倒壊・流失をもたらすような堤防決壊に伴う激しい氾濫流や河岸浸食が発生することが想定される区域です。

■【効果】

 今回の公表では、想定し得る最大規模の洪水により浸水が想定される区域と深さに加え、家屋倒壊等をもたらすような氾濫の発生が想定される区域を示した家屋倒壊等氾濫浸水区域も公表しています。これらの情報により、市町長による避難勧告等の適切な発令は住民等の主体的な避難の取り組みが進むことが期待されます。

 洪水浸水想定区域等は、浸水区域に含まれる市町に通知され、当該市町は今後、「早期立ち退き避難が必要な区域」を示した洪水ハザードマップを作成することとなります。

■備考

(1)作成主体 国土交通省九州地方整備局大隅河川国道事務所

(2)公表年月日 平成29年3月29日

(3)根拠法令 水防法(昭和24年法律第193号)第14条第2項

(4)対象となる洪水予報河川および水位周知河川

  ・肝属川水系肝属川(実施区間)

    左右岸:鹿児島県鹿屋市祓川町3947番地先の県道橋から海まで

  ・肝属川水系串良川(実施区間)

    左岸:鹿児島県鹿屋市串良町大字細山田字水洗801番のロ地先から肝属川への合流点まで

    右岸:鹿児島県鹿屋市串良町大字細山田字川久保4130番の1地先から肝属川への合流点まで

  ・肝属川水系高山川(実施区間)

    左岸:鹿児島県肝属郡肝付町大字前田字田布尾323番の1地先から肝属川への合流点まで

    右岸:鹿児島県肝属郡肝付町大字新富字築ヶ城7737番の5地先から肝属川への合流点まで

  ・肝属川水系姶良川(実施区間)

    左岸:鹿児島県鹿屋市吾平町大字上名字水流4909番の2地先県道橋から肝属川への合流点まで

    右岸:鹿児島県鹿屋市吾平町大字上名字西方高迫5684番の3地先の県道橋から肝属川への合流点まで

  ・肝属川水系下谷川(実施区間)

    左岸:鹿児島県鹿屋市新栄町13番地先の市道橋から肝属川への合流点まで

    右岸:鹿児島県鹿屋市新栄町12番地先の市道橋から肝属川への合流点まで

(5)算出の前提となる降雨 俣瀬上流域の24時間総雨量777mm