嘉瀬川流域の特性

嘉瀬川流域の風土・歴史・文化に根ざした川づくり

河川の特性

嘉瀬川は、山地部に降った雨が一気に佐賀平野に流入し、災害をまき起こす暴れ川であったため、古くから治水、利水事業が行われており、その中でも成富兵庫茂安(1560-1634)が造った石井樋が有名です。また、河床が堤内地の平野より高い天井河川であるため、ひとたび堤防が破堤すれば、県都である佐賀市をはじめとする流域市町村は、大きな被害となる要素をもっています。

 

現状の課題

嘉瀬川の堤防は、所要の安全性が確保されていない弱小堤であり、洪水による堤防の不安定化が懸念されています。また、河道の流下断面積が小さく、大きな洪水を安全に流下させることができません。この川の豊かな自然と広い高水敷は、多くの人たちに親しまれ、利用されており、河川整備の実施にあたっては、河川環境に対する多様なニーズに応える必要があります。

弱小堤防による危険性

堤防幅や高さ不足、また土質的に脆弱であり洪水時に危険です。

河道の流下断面積の不足

流下能力不足のため掘削や樹木の伐採が必要です。

 

 

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