みんな身近に親しまれ、流域発展のお役に立てる
そんな「うれしい大野川」を目指します。
たとえば、こんなコミュニケーションを!
大野川の多様な生態系を守るため、流量の保全に努めます。
また、大野川を特徴づけるような種や、貴重な種などを守るために、そのような生物の生息場所では河川利用時のマナーアップに努めて頂くことも大切です。
流域で組織している「大分川・大野川水質汚濁防止連絡協議会」等との連携や、流域の小中学校に協力していただき実施している「水生生物調査」も継続して行うことにより、水の大切さ、きれいさの程度を共に認識していただき、共に清流を守る意識を高めていきます。
乙津川の堂園地区は、子供たちが水と親しむ格好の場所の一つです。ここに、大分市と連携し、河川の自然を活用した体験学習の場「水辺の楽校」を整備し、子供たちの健やかな成長の一端を担います。
※これは「水辺の楽校」の一般的な整備のイメージ図です。
大野川には動植物や人々にとっても貴重な河川環境が今も多く残っており、今後もこの豊かな環境を保全していく必要があります。そこで、自然環境、河川利用について十分に調査・分析し、その結果などを考慮し、それぞれの箇所の環境に配慮した工事を行います。
河川は、公共のものですから、洪水の安全な流下、河川環境という本来の機能の維持と併せて、スポーツ、レクリエーション活動などの河川利用、街づくりと一体となった河川整備などの多様なニーズが考えられます。 このため、河川空間の秩序ある利用を推進するために、河川敷地占用許可準則などに則して維持管理し、適正な利用を推進します。
大野川の河川としての機能を活用し、河川環境や、限りあるスペースと社会的ニーズとの調整を図りつつ、河川空間の適切な保全と利用の調整を行います。
大野川河畔での野球
タコ上げ大会
自治体等が行う河川空間を利用した祭りやイベントについては、河川環境や治水、維持管理等に影響のない範囲で、場所の提供などのバックアップを行います。
手づくりイカダ大野川川下り大会
大野川川魚つかみどり
砂利採取については、河川環境、河床(川底)維持、賦存量を総合的に判断して、採取禁止区域を設定するなど採取場所、採取量について、適切な管理を行っていきます。
※賦存量とは:河川を適正に維持していく上で、採取しても支障のない土砂等の量。
※これは、砂利等の採取に関する規制計画において、定められています。
河川利用を妨げる不法投棄、不法占用、不法係留などについては、河川巡視により対処します。
これから円滑で効果的な維持管理を推進していくためには、大分県、大分市、沿川の地域住民の理解と協力が欠かせません。特に水環境の保全、河川空間の利用調整などの広範囲で持続的、協調的な管理が必要な項目については、一層の理解と協力が求められます。 こうした地域と一体となった河川管理を進めるため、次のような取り組みを進めていきます。
河川事業に対する皆様の理解や協力を高めていくために、河川に関する水位・流量・流域内の降雨などのデータをはじめ、多様な河川情報を、情報誌やインターネットなど、さまざまな手段で、一般の地域住民の皆様により分かりやすい内容にして積極的に提供していきます。
河川の清掃やイベントなど、地域の皆様の自主的な活動に対しては、安全で多数の方々が参加できるよう、日常の維持管理を行うとともに、自主的活動に必要となる情報の提供などの支援も行っていきます。
乙津川でのコスモスの苗植え
河川を常に安全で、適切に利用・管理する気運を高め、より良い河川環境を積極的に創り出すための河川愛護の思想を、広く国民の皆様に周知していく機会を創っていきます。