嘉瀬川の下流の平野部は海抜0mという低平地であることに加え、背後地の脊振山系が急峻なことから降った雨が嘉瀬川などの河川を一気に流れ下るため、たびたび洪水被害が発生してきました。
そこで、降った雨を一時的にダムに貯めることで、下流の急激な増水を抑制し洪水被害の危険性を軽減することができます。
|
|
![]() |
![]() |
![]() |
洪水発生年月 | 原因 | 被害状況 |
---|---|---|
昭和24年08月 | 台風 |
嘉瀬川の抜本的な改修の契機となった洪水 家屋全半壊543戸、家屋流出111戸 床上浸水11,559戸、床下浸水13,993戸 |
昭和28年06月 | 梅雨前線 |
床上・床下浸水31,032戸 家屋の流失・全半壊175戸 |
昭和29年09月 | 台風 | 床上・床下浸水3,045戸
家屋の流失・全半壊2戸 |
昭和30年04月 | 低気圧 | 床上・床下浸水2,648戸 |
昭和38年06月 | 梅雨前線 | 床上・床下浸水1,274戸 家屋の流失・全半壊115戸 |
昭和42年07月 | 梅雨前線 | 床下浸水402戸 |
昭和47年07月 | 梅雨前線 | 浸水家屋8,500戸 |
平成02年07月 | 梅雨前線 |
床上浸水1,783戸 床下浸水12,327戸 |
平成22年07月 | 梅雨前線 | 床下浸水1戸 |
日照り続きで川の水が枯れ、魚やその他の生き物たちが住めなくなる可能性がある場合は、ダムに貯めた水を放流して、川らしい自然と生き物に良好な水辺環境を保全します。
![]() |
![]() |
農業に大量の水が必要な佐賀平野では、水源となる嘉瀬川などの川の流量が少ないことなどから、地下水が利用されてきました。しかし、水分を多く含む軟弱地盤からの地下水の汲み上げすぎで、佐賀平野の西部地区では地盤沈下が深刻な問題となっています。
そこで、嘉瀬川ダムという新たな水源を確保することで、農業生産の安定化とともに地盤沈下の抑制も図ることができます。
|
|
1日最大で2,000m3の水道用水を佐賀市富士町へ、また、3,000m3の工業用水を流域内の工場へ安定的に供給し、生活を支えます。
|
|
ダムからの放流水を利用して最大出力2,800kwの電気を起こします。水力発電は、CO2を排出しないため、地球環境に優しい発電です。
|
![]() |
Copyright (c) 佐賀河川事務所 嘉瀬川ダム管理支所. All Rights Reserved.