か行

河川環境管理基本計画

河川環境を適正に管理し、河川環境の保全と創造を図るために策定される計画のこと。河川環境管理基本計画は河川の水量、水質に関する水環境管理計画と、河川空間をオープンスペースの場として利用する河川空間管理計画からなる。

河川整備基本方針

河川法16条に河川管理者は基本高水流量その他、河川工事及び河川の維持についてその基本となるべき方針に関する事項を定めるよう規定されており、水系一貫した河川管理を行う上で極めて重要であり、河川整備基本方針を定めようとするときは、社会資本整備審議会の意見を聞かなければならない。またこの方針を定めた時はこれを公表しなければならない。

河川整備計画

河川法16条の2に河川管理者は河川整備基本方針に沿って計画的に河川の整備を実施すべき区間について、河川整備に関する計画を定めるよう規定されており、この計画の案を作成しようとする場合は、学識経験者、住民、関係都道府県知事等の意見を聴かなければならない。また、この計画を定めた時はこれを公表しなければならない。

基準地点

治水もしくは利水計画上、河川管理を適正に行うために基準となる地点であり一般的には1水系に1つの基準地点が設定される。(大河川の場合、基準地点が2つ設定される場合がある。)

基本高水

ダム等による洪水調整を行なう前の計画の基本となる洪水波形をいい、その最大値を基本高水ピーク流量という。

計画雨量

計画に用いる降雨量のことであり、年超過確率で評価される規模と降雨断続時間によって決められる。

計画高水位(けいかくこうすいい)

計画高水流量を安全に流下させうる計画河道の計画上の水位のこと。

計画高水流量(けいかくたかみずりゅうりょう)

洪水を防御するために行う河道計画、施設計画の基本となる流量をいい、基本高水流量をダム等で洪水調節したあとの流量をいう。

さ行

死水域(しすいいき)

河道の水面部分で流れのない場合、叉は流れがあっても渦状の場所で、流域疎通に関係のない部分。


スライド堤防高

現状の堤防断面が、計画の堤防断面を包絡する高さのこと。

や行

余裕高

堤防は一般に土砂で築造されており越流に対しては極めて弱い。このため堤防上の越水を防ぐため洪水の波浪、うねりや超水などの水位向上に備えて計画高水位に余裕高を加えた高さを計画築堤高としている。