耶馬渓ダムの本体(堤体)は、治水と利水の機能を果たすために、様々な設備で構成されています。またそれらを維持・管理していく設備も整えています。
治水の役割を
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利水の役割を
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安全を守るため
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1.オリフィスゲート
水が増えて毎秒8m3以上の水を流さなければならないときに開ける放流口です。少ない雨の時はこのゲートで間に合います。 |
6.利水放流管
生活用水や農業・工業用水として使われる水を放流するところです。 |
9.地震計
地震を測定する機械がダムの底など3カ所におかれています。そのほか、ダムのかたむきを計るたわみ計や、コンクリート温度計など、たくさんの測定器があります。 |
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2.コンジットゲート
雨が降り続いて毎秒35m3以上より多い水を流さなければならない時は、この放流口を使います。 |
7.発電所
水を流すとき、その力を利用して電気を起こす所です。年間約1千戸分の電気を起こします。 |
10.たわみ計
ダムの堤体のたわみ具合を計測するために、ダムの上部から底部にかけて鉛直にワイヤーをつるし、その先におもりをつけた計測器です。 |
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3.クレストゲート
100年に1回ぐらい起こると予測される異常洪水の為に造られた放流口です。ダムから水があふれそうな時に使います。 |
8.選択取水設備
上下に動く取水口をもった設備です。ダムの水のきれいなところや、温かい水を選んで流すことができます。ここで取った水は、利水放流管に流れていきます。 |
11.監査廊
コンクリートのかたまりのように見えるダムですが、その中には上下左右にたくさんのトンネルが通っています。ダムの安全を管理するための通路です。 |
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4.副ダム 5.減勢池
各ゲートから放流される水は勢いよく落下するので、川床か削れたり、ダムの直下の水の流れが急になる恐れがあります。そこで副ダムと呼ばれる小さなダムと、減勢池と呼ばれる池で落下する水を捕えることにより、水の勢いを弱めます。 |
12.エレベーター
ダムが大きいので、高さが55mものエレベーターがつけられています。エレベーターの階は、地上が1階で、ダムの底は地下5階となっています。 |
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