肝属川の生き物たち

植物

食べられる植物

ノビル(ユリ科)

ノビル(ユリ科)

採取時期:2月〜3月

ネギに似たにおいがあります。若葉や地中にあるボール状の茎を茹でて、からし酢みそあえなどで食べます。

ヨモギ(キク科)

ヨモギ(キク科)

採れる時期:3〜5月 採れる場所:畑や道端

葉の表面は緑色で、裏は綿毛が密集しているために灰白色になっています。ヨモギ餅にして食べるので「モチグサ」と呼んでいる地域もあります。

ハマダイコン(アブラナ科)

ハマダイコン(アブラナ科)

採れる時期:2〜4月 採れる場所:河川敷

大根が野生化したもの。チッソ肥料を与えて育てると、再び大根の葉のように軟らかくなります。葉を漬物(一夜漬)にしていただきます。


ヤナギタデ(タデ科)

ヤナギタデ(タデ科)

採れる時期:5〜11月 採れる場所:山野の湿った場所

タデミソやタデ酢にして魚などにつける食べ方と、カツオ節に混ぜて醤油をたらしてご飯と一緒に食べる方法があります。

スイバ(タデ科)

スイバ(タデ科)

採れる時期:3〜5月 採れる場所:堤防の土手

若い茎に塩をかけてそのまま噛んでも大丈夫です。古代エジプトでは薬用として、フランスでは煮物にするなど、世界中で利用されています。

イタドリ(タデ科)

イタドリ(タデ科)

採れる時期:3〜4月 採れる場所:川原の土手

古くから食用とされ、奈良時代の文書には漬物にして食べたという記録が残っています。天ぷらや煮物にしてもおいしく食べられます。名前は、怪我をした場所に、葉を揉んでつけると痛みを取ることからつけられました。


ヒメジョオン(キク科)

ヒメジョオン(キク科)

採れる時期:7〜10月 採れる場所:道路沿い

明治初期に日本に渡ってきて、全国に広がっていきました。花、葉、茎を煎じて飲めば、糖尿病の治療や予防になります。つぼみや若葉は天ぷらにして食べます。

 
 

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薬になる植物

カワラケツメイ(マメ科)

カワラケツメイ(マメ科)

採れる時期:7〜10月 採れる場所:河川敷

葉の脇に黄色い花を咲かせます。草全体を陰干しして作る「豆茶」は、胃腸を整え消化を助けます。また、利尿剤にもなります。

ゲンノショウコ(フクロウソウ科)

ゲンノショウコ(フクロウソウ科)

採れる時期:7〜9月 採れる場所:河川敷

古くから葉や茎を陰干しして、煎じて飲むと、下痢に効くとされ薬草として重宝されてきました。よく効くことから「現の証拠」の名がつきました。

 

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この植物には注意

ウマノアシガタ(キンポウゲ科)

ウマノアシガタ(キンポウゲ科)

採取時期:3月〜4月 採れる場所:山野の日当たりのよい場所

肌を刺激する成分があるため、大量の汁を肌の柔らかいところにつけないようにしましょう。また、食べると腹痛や吐き気などを起こします。

フジウツギ(フジウツギ科)

フジウツギ(フジウツギ科)

採取時期:9月〜10月 採れる場所:山の淵、崖、土手

茎や葉、花に毒があります。魚を麻痺させる作用があるので、水に浸かる場所に植えないようにしましょう。

 

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代表的な植物

チガヤ・タチノスズメノヒエ群落

チガヤ・タチノスズメノヒエ群落(イネ科)

花期:6〜9月 見られる場所:川原や畑の周辺

春の終わりに白い毛を生やした花穂をつけます。この花穂が一面に風にそよぐ光景は大変美しいです。

ヨシ群落

ヨシ群落(イネ科)

花期:7〜10月 見られる場所:川原

川岸などの湿った土地に群生しています。葉は長さが20〜50センチで細くとがっています。

ツルヨシ群落

ツルヨシ群落(イネ科)

花期;7〜8月 見られる場所:川岸

ヨシと似ていますがヨシよりも草丈が低く地上にツルをはわせています。比較的水の流れが弱い所に生えます。


オギ群落

オギ群落(イネ科)

花期:9〜10月 見られる場所:川岸

茎は固くて、太く、竹のように節があります。ススキに似た大型の草で、地下茎から茎を一本ずつ立てて、大きな群落を作ります。

エノコログサ群落

エノコログサ群落(イネ科)

花期:8〜9月 見られる場所:川原、荒れ地

ネコジャラシの名前でよく知られています。川の土手や道端、荒れ地などでよく見られ、夏至の頃から穂を出し始めます。

メダケ群落

メダケ群落(イネ科)

花期:50〜60年に一度 川岸

水の流れのあるところに生えています。竹の子は5月頃生えてきますが、苦くて食用にはなりません。また、竹になった部分は、団扇や笛、細工物などに利用されます。


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特筆すべき植物

メリケンムグラ

メリケンムグラ(アカネ科)

花期:7〜10月 見られる場所:河川敷

白い花を咲かせる帰化植物(外国から入ってきて日本に定着した植物)。どんどん増えていきます。水を綺麗にする効果があると言われています。

ゴマクサ

ゴマグサ(ゴマノハグサ科)

花期:8〜9月 見られる場所:野原

全体に固い毛が生えています。花や果実の形がゴマに似ていることからこの名前がつきました。肝属川の流域では平成9年の調査で見つかった珍しい植物です。

カナビキソウ

カナビキソウ(ビャクダン科)

花期:4〜6月 見られる場所:山野

日当たりのよい場所に生えており、白い花を咲かせます。中国では、解毒などの治療に使います。水分や塩分などは他の植物から取り入れ、栄養分は自分で作る半寄生植物の仲間です。


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数の少なくなりつつある植物

ミズキンバイ

ミズキンバイ(アカバナ科)

花期:7〜9月 見られる場所:池や沼の水中

池や沼の淵を覆うようにして生えています。夏に梅に似た黄色い花を咲かせます。

オオヒキヨモギ

オオヒキヨモギ(ヒキヨモギ科)

花期:7〜10月 見られる場所:河川敷

茎や葉は繊毛という細かい毛で覆われています。この繊毛から液が出ているため、表面はベタベタしています。チガヤの穂に巻き付いて、種を一緒に飛ばしてもらっているという説も。

 


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