避難を促す緊急行動(遠賀川での取組み)
平成27年9月に発生しました関東・東北豪雨において、全国各地で浸水被害等が発生し、茨城県常総市の鬼怒川では、堤防が決壊し、約1万1千棟が浸水するなど、甚大な被害が生じました。
今回の水害を受け、国土交通省では、
①堤防決壊に伴う氾濫流による家屋の倒壊・流出
②地方公共団体による避難判断、広域避難
③避難の遅れと長時間・広範囲の浸水による多数の孤立者の発生
の3点を解決すべき主な課題として捉え、全国の市町村長や堤防沿いにお住まいの住民の方々の不安や懸念に応えるための「避難を促す行動」を全国の直轄河川で実施しています。
●国土交通省HPへのリンク
http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo03_hh_000893.html
遠賀川での主な取組の紹介
トップセミナー
トップセミナーでは、遠賀川流域20市町村長を遠賀川河川事務所町が福岡管区気象台、福岡県とともに個別に訪問し、河川水位に応じた防災情報の確認や水防災の取組についてご説明し、地域の安全安心を確保するための方策についてご意見を伺っています。

また、遠賀川流域20市町村の防災実務担当者を対象に、防災情報の発令基準の確認や今後の水防災への取組について、実施に向けた実践的な意見交換を行っています。

重要水防箇所の共同点検
遠賀川では、毎年出水期前に、河川管理者と関係機関が連携し、重要水防箇所や水防資材備蓄箇所の合同巡視を行っています。
今回、更なる迅速、確実な水防体制を確立することを目的に、あらためて重要水防箇所等の再確認と水防に関する情報交換を行う共同点検を、沿川の関連する
全市町と実施しました。
共同点検では、従前の合同巡視に参加頂いている方に加え、今回、新たに水防活動に直接関わる水防団の方々にもご参加頂いています。



重要水防箇所の公表
水防上特に注意が必要な箇所を「重要水防箇所」と言います。重要水防箇所は、現在の堤防の高さや幅、過去の漏水の実績などの状態や重要度に応じて分類され、河川改修の進捗により変化します。毎年、改修の進捗にあわせ箇所を改訂すると
ともに、関係機関との合同巡視を行い、重要水防箇所の情報を共有しています。
今回、地域の皆様に防災意識を高めていただくことを目的に、遠賀川の直轄区間について、遠賀川河川事務所のホームページを通じて初めて公開しています。
●重要水防箇所の詳細:事務所バナー先へリンク
国土交通省、九州地方整備局での「避難を促す行動」や「水防災意識社会再構築ビジョン」に関する取組については、下記リンク先をご参照下さい。
●水災害は新たなステージへ「減災・九州」
http://www.qsr.mlit.go.jp/n-kawa/bousai/index.html
●水防災意識社会 再構築ビジョン
http://www.mlit.go.jp/river/mizubousaivision/index.html
●大規模氾濫に対する減災のための治水対策検討小委員会
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai
/shouiinkai/daikibohanran/index.html
●ハザードマップポータルサイト
http://disaportal.gsi.go.jp/