事業案内
遠賀川は、福岡県嘉麻市の馬見山を源とし、彦山川、犬鳴川などの支流を合わせながら福岡県北部の筑豊地方を北に流れて響灘に注ぐ、長さ61キロメートル、流域面積1,026平方キロメートルの一級河川です。遠賀川流域の年平均降水量は1,500~2,000mmで、年間降雨量の3~4割が集中する梅雨時に洪水が発生します。
遠賀川流域は、稲作文化や日本の近代化を支えた石炭産業など、古くから日本人の生活や文化と深く結びついています。現在は自動車産業や教育機関が立地するとともに、北九州市や福岡市のベッドタウンとして宅地開発が進んでいます。一方、周辺の山々は耶馬日田英彦山国定公園や北九州国定公園に指定され、人々の憩いの場や身近な自然環境として親しまれています。
遠賀川は、筑豊地方と北九州都市圏の生活と産業を支える貴重な水源として、また人々と生物が集う空間として、重要な役割を担っています。
遠賀川河川事務所の理念
私たちは、遠賀川流域をより安全で魅力あるところにし、次の世代や遠賀川を住みかとする生物たちにより良い遠賀川を受け渡すため、地元の方々や行政機関と協働して、自然災害の被害をハード・ソフトの組み合わせで最小限に止め、豊かな自然環境を回復させ、川づくりをまちづくりや流域市町村の振興・活性化につなげることを使命とします。
不法係留船対策
河川管理者の許可を得ずに係留されている船舶に対する取り組みについて紹介します。
遠賀川河川整備計画
遠賀川河川整備計画は、治水・利水・環境の観点から、これからの30年間の具体的な遠賀川の川づくりの姿を示します。地域のみなさんのご意見を取り入れながら作られました。
遠賀川流域生態系ネットワーク形成
これまで河川における生物の生息・生育環境や自然再生等の河川を中心とした生態系ネットワークに努めてきましたが、今後は、流域全体を俯瞰した生態系ネットワークの形成にむけた取組を実施していきます。
維持管理
維持管理として、河道流下断面の確保、堤防等の施設の機能維持、河川区域等の適正な利用、河川環境の設備と保存等に関して設定する「河川維持管理目標」が達せられるよう対策を実施しています。