大鶴湖周辺の小さな生き物について

大鶴湖の水をくんでみると、何もいないようにみえる水の中に数え切れないくらいの小さな生き物がすんでいます。これらの生き物のなかには、大きさが数μm(マイクロメートル:1μmは1/1,000mm)ほどしかないものもいて、顕微鏡を使わないと見えない大きさです。このような小さな生き物を『微生物』といいます。

また、湖や池には水の中を漂って生活している生き物がすんでいます。このような生き物をプランクトンといい、光合成を行うものを植物プランクトン、自分で動いて他の微生物などを食べて生活するものを動物プランクトンといいます(プランクトンは水に漂う生き物のことでクラゲなどの大きなものも含まれます)。

植物プランクトンは、水中に含まれる栄養分を吸収し、光合成を行って増えていきます。そして、増えた植物プランクトンを他の動物プランクトンや魚が食べることによって大鶴湖の生態系が維持されます。

湖沼の富栄養化について

大鶴湖は川内川の中流に位置していて、上流から生活排水や農業排水が流れ込んでいます。これらの排水には、植物プランクトンが増えるのに必要なリンや窒素などの栄養分が多く含まれています。そのため、汚れた水の流入量が増えると植物プランクトンの発生量も増えていきます。このように、栄養分が流入することによって植物プランクトンの発生量が増えていくことを『富栄養化』といいます。

過剰な栄養分が湖に流れ込むと、植物プランクトンが増えすぎて水の色が緑色になったり、赤くなったりすることがあります。このような現象は『アオコ』や『淡水赤潮』とよばれ、見た目が悪かったり、悪臭が発生したりするなどの問題を生じることがあります。大鶴湖の水質をきれいな状態に保つためには、私たち一人ひとりが水を汚さないように注意することが必要です。

私たちが日常生活でできることは、どんなことがあるでしょうか?

  • 汚れた食器は洗う前に汚れをふきとる
  • 洗剤をつかいすぎない
  • 川にゴミをすてない

ほかにどようなことができますか?考えてみましょう!

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