大鶴湖周辺にすむ魚

大鶴湖およびその周辺の川で2014年に行った調査では、29種類の魚がみつかりました。

このうち淡水域(真水のところ)だけで生活する魚は21種、海と川を行き来する回遊魚は8種でした。

大鶴湖内ではゴクラクハゼが、周辺の川には、カワムツやオイカワが多くすんでいます。また、大鶴湖にはゲンゴロウブナ(ヘラブナ)が放流されていて、フナ釣りを楽しむことができます。

きちょうな生き物』では、ミナミメダカやヤマトシマドジョウがみつかっています。

※ゲンゴロウブナ、ヤリタナゴ、ハスは環境省のレッドリストに掲載されていますが、川内川に生息している種は自然のものではないことから『きちょうな生き物』とはしていません。

大鶴湖周辺にすむ魚 一覧

カワムツ

コイ目コイ科(大きさ15cm) 淡水魚

川の上流や中流の岩場にすんでいて、昆虫などを食べる。体の中央に暗い色の線がある。

 

オイカワ

コイ目コイ科(大きさ12cm) 淡水魚

川の中流や、下流、湖にもすんでいて、昆虫などを食べる。全体的に銀白色で薄い桃色のまだらがある。

 

コイ

コイ目コイ科(大きさ25cm) 淡水魚

日本各地で幅広くみられる。湖沼や川の中流から下流でみられ、汚れた水にもすむことができる。

 

ゲンゴロウブナ

コイ目コイ科(大きさ30cm) 淡水魚

コイに似ているがひげがない。他のフナと比べて体高が高く、横から見るとひし形の体系をしている。

 

ウグイ

コイ目コイ科(大きさ40cm) 淡水魚

側面は銀白色で、おなかは白い。繁殖期には側面に3本の赤色の線が現れる。川の上流から河口まで生息する。

 

カマツカ

コイ目コイ科(大きさ20cm) 淡水魚

体は淡褐色で口が長く尖り、ひげがある。川の中流から下流にすむ。尖った口を使って底生動物を食べる。

 

タイリクバラタナゴ

コイ目コイ科(大きさ5cm) 淡水魚

通常は銀色だが卵を産む時期になるとオスは赤くなる。二枚貝の中に卵を産む。ニッポンバラタナゴとの間で交雑が起こる。

要注意外来生物

 

ヤマトシマドジョウ

コイ目ドジョウ科(大きさ13cm) 淡水魚

色は透明感のある白色で、体に褐色の波線状の縦じまがある。3対の口ひげがあり、目の下に短いとげを持つ。

環:危惧 II 類  鹿:準絶滅

 

ドジョウ

コイ目ドジョウ科(大きさ10cm) 淡水魚

背が褐色、腹は淡色。ひげが5対ある。川の中流から下流の砂底や泥にもぐるのを好む。

環:情報不足  鹿:準絶滅

 

ミナミメダカ

ダツ目メダカ科(大きさ3cm) 淡水魚

透明感のある灰色で、背びれは後の方にある。水田や小川にすみ、動物プランクトンなどを食べる。最近、数が減ってきている。

環:危惧 II 類  鹿:準絶滅

 

トウヨシノボリ

スズキ目ハゼ科(大きさ7cm) 回遊魚

川の河口から上流域まで見られるほか、池や湖にも生息している。主に水生昆虫を食べる。

 

ヌマチチブ

スズキ目ハゼ科(大きさ15cm) 回遊魚

川の河口から中流で、流れの緩やかな場所にすむ。全体的に褐色で頭部に白色の斑がある。

 

ゴクラクハゼ

スズキ目ハゼ科(大きさ10cm) 回遊魚

川の中流から下流の砂底などにすむ。小魚や昆虫、藻まで食べる。体に大きな暗い色のまだらがある。

 

アユ

サケ目アユ科(大きさ20cm) 回遊魚

川底の岩につく藻などを食べる。背ヒレのうしろに小さなアブラヒレがある。体はスマートで特有のにおいがする。

 

ブルーギル

スズキ目サンフィッシュ科(大きさ20cm) 淡水魚

北アメリカ原産の外来種で、国内の池や湖で繁殖している。雑食性で水生昆虫や小魚、魚の卵も食べる。

特定外来生物

 

オオクチバス

スズキ目サンフィッシュ科(大きさ20cm)   淡水魚

北アメリカ原産の外来種で、国内の池や湖で繁殖している。釣りの対象として人気が高いが、他の魚を食べ尽くす。

特定外来生物

 

大鶴湖周辺の外来魚について

大鶴湖および周辺の河川では、外来生物法で『特定外来生物』に指定されているブルーギルとオオクチバスが見つかっています。また、特定外来生物に指定された魚以外にも、本来大鶴湖周辺には生息していなかった種類の魚が他の地域から持ち込まれています。これらの魚は、大鶴湖にすむほかの魚を食べ尽くすなどの問題をひきおこし、大鶴湖の生態系を壊してしまう可能性があります。魚を釣ったり、捕まえたりしたとしても安易に放流しないようにしましょう。

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