大鶴湖周辺で2013年に行った調査では、90種類の鳥が確認されました。大鶴湖の水辺ではたくさんの種類の鳥を見ることができます。
『きちょうな生き物』では、クマタカやオオタカ、チュウヒといったタカのなかまやイカルチドリ、サンショウクイ、ブッポウソウなどが確認されました。
『特定外来生物』では、ソウシチョウが確認されました。
大鶴湖周辺は、湿地やヨシ原、樹林など様々な環境が存在するため、カモのなかまなどの水辺に生息する鳥や樹林にすむタカのなかまなど、いろいろな種類の鳥が生息しています。冬には多くの渡り鳥もやってきます。
※○○:主な生息場所
ミサゴタカ目タカ科 (大きさ65cm)(留:水辺) タカのなかま。空から水中の魚を捕まえてたべる。湖などの水辺でみられる。おなかが白いのが特徴。 環:準絶滅 鹿:準絶滅
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ヤマセミブッポウソウ目カワセミ科(大きさ38cm)(留:水辺) 背は白黒の水玉もようでおなかは白い。頭の羽が立ってよく目立つ。河川の上流や中流にすみ、魚を食べる。
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オオバンツル目クイナ科(大きさ38cm)(冬:水辺) 全身ほとんど黒だが、くちばしあたりだけ白い。ヨシなどが茂る水辺に住む。おもに水生植物を食べる。
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オシドリカモ目カモ科(大きさ45cm)(冬:水辺) きれいな羽の色がオス。繁殖期以外は群れで湖にすむ。雑食でおもに水草やドングリなどを食べる。 環:情報不足
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カルガモカモ目カモ科(大きさ58cm)(留:水辺) ほぼ全身が黒褐色。夏の繁殖期以外には、湖に群れでいるのがみられる。草の種など植物を好む。
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カイツブリカイツブリ目カイツブリ科(大きさ27cm)(留:水辺) 小さなカモに似ている。夏は暗い茶色で首が赤茶、冬は肌色に変わる。水に潜り魚や昆虫をとって食べる。
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ゴイサギコウノトリ目サギ科(大きさ60cm)(留:水辺) 夏だけ頭に白い冠羽がある。夜に行動するサギ。昆虫や魚、カエルを食べる。他のサギのヒナを襲うことがある。
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カワガラススズメ目カワガラス科(大きさ21cm)(留:水辺) 全身が濃い茶色をしているだけで、カラスの仲間ではない。川にすみ、特に上流部に住む。昆虫や小魚などを食べる。
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ハクセキレイスズメ目セキレイ科(大きさ21cm)(冬:水辺) 頭から背にかけて黒か灰色、腹は白だが胸が黒い。セグロセキレイと似ているが、目の下が白い。水辺でよくみられる。
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セグロセキレイスズメ目セキレイ科(留:水辺) ハクセキレイと同じ大きさなので見分けがつけにく。北海道から九州まで分布し、水辺でみられる。
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キセキレイスズメ目セキレイ科(大きさ20cm)(留:水辺) 顔から背中が灰色、腹部が黄色。低山に多く、あらゆる水辺にすむ。水辺に集まる虫を食べる。
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オオヨシキリスズメ目ウグイス科(大きさ18cm)(夏:ヨシ原) おなかと目の上が白く全身茶色っぽい。川のヨシ原などにすみ、ヨシを編んで丸い巣をつくる。虫やクモを食べる。
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モズスズメ目モズ科(大きさ20cm)(留:里地・里山) 尾が長く、頭が大きい。背の色はオスが灰色で、メスは茶色っぽい。獲物を木の枝などに突き刺す習性がある。
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カワラヒワスズメ目アトリ科(大きさ15cm)(留:里地・里山) 日本では全国的に見られる。スズメくらいの大きさで、翼に鮮やかな黄色い模様がある。雑草の種子を食べる。
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ホオジロスズメ目ホオジロ科(大きさ17cm)(留:里地・里山) スズメより少し大きい。上面が茶褐色で、黒い斑がある。喉、頬、眉が白い。雑草の種子や、昆虫の幼虫を食べる。
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アオゲラキツツキ目キツツキ科(大きさ30cm)(留:樹林) 頭の上から後ろにかけて赤い線があり、全体的に灰色。昆虫や木の実も食べる。巣は木の幹に穴を掘って作る。
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大鶴湖周辺は、様々な環境が存在するため、いろんな種類の鳥がすんでいます。
特に、鶴田ダムがつくられたことで、それまで川だった場所に新しく大きな湖ができました。湖は水鳥の休息の場になるだけでなく、エサとなる水草や魚も多くすんでいます。そのため、カモ類やミサゴのような魚を食べる鳥が、他の地域から数多くやってくるようになりました。
大鶴湖周辺では、留鳥が47種、夏鳥が10種、冬鳥が32種、旅鳥などのその他の鳥が1種確認され、夏鳥に比べて冬鳥が多い理由として、大鶴湖が広く形が複雑なために入り江が多いことやエサが豊富にあることなど、越冬地として適していると考えられます。
毎年、冬には、マガモやヒドリガモなど1,500羽もの水鳥がやってきます。また、大鶴湖周辺にはオシドリが好きなドングリが多く、たくさんのオシドリがやってきます。
すんでいる場所で分けると、樹林と里地・里山にすんでいる鳥がおよそ6割、水辺にすむ鳥がおよそ4割いました。大鶴湖周辺には樹林と水辺とがバランスよく存在しいていて、すみやすい場所になっています。
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