大鶴湖周辺で2017年に行った調査で、1623類の昆虫と112種類のクモがみつかりました。昆虫のなかまは、生き物の中で最も種類が多く、大鶴湖周辺でもたくさんの種類の昆虫がみつかっています。
大鶴湖周辺でみつかった昆虫は、クワガタムシやカミキリといった硬い甲羅をもったコウチュウのなかまが619種、チョウのなかまが398種、セミやカメムシのなかまが244種でした。
『きちょうな生き物』では、ツマグロキチョウやメスグロヒョウモン、コガタノゲンゴロウ、キムラグモの一種などが見つかりました。
(○~○月):主に見ることのできる時期
オオアオイトトンボイトトンボ目アオイトンボ科(大きさ4cm)(6~12月) 光沢がある緑色をしたきれいなトンボ。北海道南部から九州に生息する。秋に浅い池などでよく見られる。 |
マユタテアカネトンボ目トンボ科(大きさ4cm)(6~12月) 川内川では上流から下流まで生息する。成虫は6~12月頃まで見られるアカトンボ。顔に一対の眉のような班がある。
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アブラゼミカメムシ目セミ科(大きさ6cm)(7~9月) 体の色は黒褐色で、羽の色は他の多くのセミと異なり、不透明な褐色である。
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ベニツチカメムシカメムシ目ツチカメムシ科(大きさ2cm)(4~9月) 赤と黒の派手な模様が特徴。集団で生活する。ポロポロノキがある九州北部から南にしかいない。
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ギンイチモンジセセリチョウ目セセリチョウ科(大きさ2cm)(4~9月) ススキなどがあるやや乾燥した草地にいる。開発などによってすむ場所が減って、数が減っている。 環:準絶滅 鹿:準絶滅
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ムラサキシジミチョウ目シジミチョウ科(大きさ3cm)(6~3月) 河川周辺の照葉樹林で見られる。羽の表が青紫色で、周囲が黒褐色。成虫で越冬する。
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メスグロヒョウモンチョウ目タテハチョウ科(大きさ4cm)(6~10月) 羽は特徴的な石垣(網目)模様なので、他に間違えやすい種はいない。川辺周辺の林で見られる。
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ツマグロヒョウモンチョウ目タテハチョウ科(大きさ4cm)(3~12月) 羽はヒョウモン柄で前側の羽の端(ツマ)が黒い。低地から高地まで普通に見られ、草地の花を訪れる。
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イシガケチョウチョウ目タテハチョウ科(大きさ3cm)(5~10月) 羽は特徴的な石垣(網目)模様なので、他に間違えやすい種はいない。川辺周辺の林で見られる。
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モンキアゲハチョウ目アゲハチョウ科(大きさ6cm)(4~10月) 黒いアゲハの中では大型。平地の森の近くでよくみられる。夏は夕方に水辺に来ることが多い。
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ツマグロキチョウチョウ目シロチョウ科(大きさ2cm)(6~3月) 前の羽先が角張っている。年に4回程度発生し、秋型の成虫は越冬する。 環:危惧 I B 類
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ウラナミジャノメ本土亜種チョウ目タテハチョウ科(大きさ2cm)(4~10月) 羽の目玉模様が特徴の茶色のチョウ。モンシロチョウより少し小さい。低木のある明るい草地でよく見られる。 環:危惧 II 類
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ノコギリクワガタコウチュウ目クワガタムシ科(大きさ7cm)(6~9月) ほぼ日本全域の森にすむ。オスの特徴ある大きなアゴの形から名前がつけられた。木の樹液をえさにしている。
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シロスジカミキリコウチュウ目カミキリムシ科(大きさ5cm)(6~8月) 日本に生息する最大級のカミキリ。背中に黄白色の縦筋が、体の側面には白帯模様がある。広葉樹に穴をあけて食害する。
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キイロスズメバチハチ目スズメバチ科(大きさ2cm)(4~11月) 中型のスズメバチ。ほかの昆虫や樹液をえさにしている。特に7月~10月は攻撃性が高くなるので注意が必要。
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キムラグモの一種クモ目ハラフシグモ科(大きさ1.5cm) 最も原始的なクモの一種。触肢が脚に似ているので、一見すると脚が5対あるように見える。地下に穴を掘って暮らす。 環:危惧 II 類
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※キムラグモ類については分類が混乱しているため、種名が未確定。環境省レッドリストにおいてはキムラグモ(広義)として記載されています。
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