球磨川は、その源を熊本県球磨郡銚子笠(標高1,489m)に発し、免田川、小纚川・川辺川、山田川、万江川等を合わせつつ人吉・球磨盆地をほぼ西に向かって貫流し、さらに流向を北に転じながら山間の狭窄部を流下し、八代平野に出て、前川、南川を分派して八代海に注ぐ、幹川流路延長115km、流域面積1,880kmの一級河川です。
その流域は、主に熊本県南部に位置し、宮崎県および鹿児島県を合わせた九州南部3県にまたがる4市5町5村で熊本県土の約4分の1を占めています、また、流域の土地利用は、森林地域が約84%、耕地が約7%、宅地その他が約9%となっています。
流域内には、下流部に熊本県第二の都市である八代市が、上流部には人吉市があり、沿川にはJR肥薩線、肥薩おれんじ鉄道、鹿児島本線・九州新幹線、九州縦断自動車道、国道3号、219号等の基幹交通施設が存在するなど、熊本県南部における社会・経済・文化の基盤を成しています。
また、球磨川の河川水を利用して肥沃な穀倉地帯が形成されていることや舟下りが地域観光のシンボルとなっていることなど、古くから人々の生活、文化と深い結びつきを持っており、さらに、尺アユと呼ばれる大型のアユをはじめとする多様な生物を育む豊かな自然環境に恵まれており、治水・利水・環境に配慮した河川管理を行っています。
市房ダム(水上村) |
球磨盆地(あさぎり町) |
川辺川合流点付近 |
人吉市街地付近 |
球磨村渡地区付近 |
球磨村役場付近 |
荒瀬ダム付近 |
萩原地区付近 |
球磨川・前川分流地点 |
球磨川河口付近 |
前川・南川河口付近 |
一級河川球磨川水系のうち、河川法が適用される河川は82河川で総延長549.3kmに及びます。そのうち下表の区間を国土交通省が直轄管理し、その他は熊本県が管理しています。
河川の管理では、治水・環境の調和に配慮した河川の整備(工事及び維持)の他、流水や土地の占用、河川区域内の工作物の新築等の許可等を行っています。また、ゴミの不法投棄対策にも取り組んでいます。
担当事務所 | 水系 | 河川名 | 区間 | 延長 |
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八代河川国道事務所 | 球磨川 | 球磨川 | 上流端 91k840幸野ダムより下流海に至る | 91.1k |
派川前川 | 上流端 5k100球磨川分派点より下流海に至る | 4.6k | ||
派川南川 | 上流端 2k800球磨川分派点より下流海に至る | 2.2k | ||
支川川辺川 | 上流端 2k380柳瀬橋より下流球磨川合流点迄 | 2.4k | ||
川辺川ダム砂防事務所 | 球磨川 | 支川川辺川 | ダム区間 19k050ダムサイト予定地より上流33k700地点 | 14.5k |
支川五木小川 | ダム区間 3k500より下流川辺川合流点迄 | 3.5k | ||
計 | 118.3k |
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