球磨川の遙拝堰から河口部に至る下流域を対象として、専門的知見やアイデア等を幅広く聴取し、魚類等の生息環境や景観、水辺空間の利活用等に配慮した河川空間の適切な維持管理に活用する事を目的とします。
球磨川は、熊本県、宮崎県、鹿児島県の九州南部3県にまたがる大河川です。古くから、人吉盆地や八代平野などに度々洪水被害をもたらした暴れ川である一方で、沿川の肥沃な穀倉地帯を潤すなど人々の生活を支えてきた恵みの川です。また、日本三大急流で名高い舟下りや、尺アユと呼ばれる大型のアユが特に有名であり、全国各地から釣り客や観光客が訪れる観光資源の川です。八代平野を流れる下流域の球磨川は、都市域での河川空間が有する多様な機能に歴史的背景も加わり、下記3点を同時に満たす工夫を凝らした河川空間の維持管理が必要となっています。
1,アユをはじめとする魚類等の生息環境に配慮した環境上の機能 |
2,市民の憩いの場としての河川空間にふさわしい風景とする景観上の機能 |
3,当該地域特有の歴史的土木遺構を保存する文化的機能 |
1,環境上の機能 |
---|
昭和50年代まで遙拝堰直下流に存在した瀬が消失するなど、近年、球磨川の下流域における魚類等の良好な生息環境は徐々に失われつつあり、アユの遡上量も減少しているため、魚類等にとって良好な生息・産卵・生育の場等を保全・再生すること。 |
2,景観上の機能 |
球磨川沿川の散策やジョギング、河川公園でのスポーツやレクレーション、毎年秋の全国花火競技大会などのように市民に特に親しまれている河川空間であることを踏まえ、遙拝堰から球磨川堰にかけては、緩やかに湾曲する河岸形状や樹木も含めて、地域にうるおいと安らぎを与える優れた景観とすること。また、球磨川堰及び新前川堰から河口にかけては、護岸や根固ブロック等が景観や水辺空間の利活用等に与える影響も考慮した更なる工夫を行うこと。 |
3,文化的機能 |
約400年前の藩政時代より行われた八の字堰(遙拝堰)、萩原堤、はぜ塘、前川堤、潮塘、旧前川堰(敷石)などの一連の土木治水事業のひとつである石ハネが現存、機能しており、萩原堤防の補強対策を行う際には、これに十分配慮した整備を行うこと。 |
【資料2_1、資料2_2、資料2_3、資料2_4、資料2_5、資料2_6、資料2_7、資料2_8、資料2_9、資料2_10】
【第3回議事次第、第2回委員会議事概要、規約、資料1、資料2_1、資料2_2、資料3_1、資料3_2】
【第4回議事次第、規約、資料1、資料2_1、資料2_2、資料2_3、資料3、資料4】
【第5回議事次第、第4回委員会議事概要、規約、資料1、資料2、資料3】
【第6回議事次第、第5回委員会議事概要、規約、資料1、資料2】
【第7回議事次第、第6回委員会議事概要、規約、資料1_1、資料1_2、資料2、資料2(参考資料)、資料3】
【第8回議事次第、第7回委員会議事概要、規約、資料1、資料1(参考資料)、資料2_1、資料2_2、資料2_3、資料3_1、資料3_2】
【第10回議事次第、 第9回委員会議事概要、 資料1、 資料2、 資料2(参考資料)、 資料3】
【第11回議事次第、第10回委員会議事概要、規約、資料1、資料2】
Copyright (c) 国土交通省 九州地方整備局 八代河川国道事務所.All Rights Reserved.