肝属川の治水事業

分水路(ぶんすいろ) 洪水の流れる道を1本プラスする

洪水が流れる道を人工的に、もう一本作ってあげるのが「分水路」です。言ってみれば、洪水の時だけ、水を流す“バイパス”。一本の川では流せない量の洪水がきても、二本で分けて流せば安全というわけです。

肝属川ではこんな工事を

鹿屋分水路

鹿屋分水路

点線の部分が鹿屋分水路画像拡大

鹿屋分水路があるのは、鹿児島県第二の都市・鹿屋市の市街地です。工事は、昭和51年の水害をきっかけにスタート。市街地では、川幅を広げることが難しいので、トンネルを掘って洪水の時だけ流れる人工の川を作り、平成8年から、洪水を流すことが出来るようになっています。


鹿屋分水路の効果はてきめん!

いたる所が水に浸かり、たくさんの被害を出した昭和51年の水害。平成8年、9年、11年にはこの時をこえる雨が降ったにも関わらず、「鹿屋分水路」のおかげで、逆に水位は1メートル以上も低下。洪水が氾濫する危険はほとんど無くなりました。

分水路探検ツアーの様子

トンネル探検ツアーの様子

みなさんへのお願い

普段の分水路は水が流れていません。ですが、大雨で肝属川の水嵩がある高さまでくると、急に水が流れるので、とても危険です。分水路の中には絶対に入らないで下さい。


次のページは堤防

ページ先頭へ戻る